トヨタ自動車は4日、型式指定申請に関する一部調査結果として、国が定めた基準と異なる方法で試験を実施していた7車種の詳細を発表した。
【画像】不正行為があった対象車種(一覧)
対象は生産中の3車種(カローラ フィールダー/アクシオ、ヤリス クロス)における歩行者・乗員保護試験でのデータ不備と、生産終了した4車種(クラウン、アイシス、シエンタ、RX)における衝突試験等の試験方法の誤り。
同社は「トヨタをこれまで信頼いただいてきたお客様、ステークホルダーの皆さまに、ご心配、ご迷惑をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます」と改めて謝罪。「先般、認証に関する問題が発覚した日野自動車株式会社、ダイハツ工業株式会社、株式会社豊田自動織機に引き続き、トヨタで問題が判明したことは重大なことと受け止めております」と伝えた。
なお対象となる車両は、「すでに生産を終了しているものも含め、社内での徹底的な検証において法規に定められている性能に問題無いことを確認しております。従いまして対象車両にお乗りのお客様はただちに使用をお控えいただく必要はありません」とした。
さらにこの調査結果を踏まえ、現在、日本国内で生産中の3車種(カローラ フィールダー/アクシオ、ヤリス クロス)についてきょう4にちより、いったん出荷・販売を停止することを決定。「国土交通省の指導のもと、速やかに立会試験などの適切な対応を進めてまいります」と発表した。