Q. ウインナーを毎朝食べています。発がん性などは大丈夫でしょうか?

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2024年06月14日 20:50  All About

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ウインナーやハムを朝食に添えて食べているという人は多いかもしれませんね。ウインナーは加工肉の一種ですが、毎日の食事として取り続けても大丈夫なのでしょうか? わかりやすく解説します。

Q. 毎朝、朝食にウインナーを食べています。やめた方がいいでしょうか?

Q. 「ウインナーには食品添加物が使われていて発がん性があるので、あまり食べない方がいいと聞きました。私は毎朝、朝食にウインナーを食べているのですが、大丈夫でしょうか? 健康のためにやめた方がいいですか?」

A. 「食品添加物=危険」ではありません! 常識的な量なら心配無用です

質問者の方は「毎朝ウインナーを食べている」とのことですが、「毎朝ウインナーだけを大量に食べ続ている」といった極端なケースではなく、トーストやサラダに添えて2本程度を食べている、という理解でよいでしょうか?

もしそうでしたら、まったく心配はいりません。過剰に心配する方が体に毒です。

そもそも加工肉が体に悪いという説ですが、これは加工肉を作る時に使われる「亜硝酸ナトリウム」や「硝酸カリウム」などの食品添加物によるものだと思います。これらの食品添加物には、確かに発がん性があります。そのため、これらを使って作った加工肉も危険だ、という説が一般的に広まったのでしょう。

しかし、「食品添加物の発がん性」については、正確な知識を持って、正しく理解することが大切です。「具体的にどのような添加物が、どれくらいの量使われているのか」を正確に理解した上で心配している人は、実はあまりいないのではないでしょうか?

あまり知られていないかもしれませんが、日本には、食品添加物に関する非常に厳しい基準があります。実験用の動物に対して「全く害のなかった量」から、さらに「100倍以上の安全率」を見込み、人間が一生食べ続けても安全だと確信できる量を算出した上で、その量を超えない範囲での使用を認めています。

そのため、日本国内で市販されている食品は、このルールに則ったものだけです。特定の食品を常識的には考えにくい量で毎食食べるのは、栄養面からも問題がありますが、常識的な範囲で食べる分には危険はありません。手軽でおいしい食品なので、普通に安心して食べて大丈夫です。

平井 千里プロフィール

メタボ研究を行いエビデンスに則ったダイエットを教える管理栄養士。小田原短期大学 食物栄養学科 准教授。女子栄養大学大学院(博士課程)修了。前職の病院での栄養科責任者、栄養相談業務の経験を活かし、現在は教壇に立つ傍ら、実践に即した栄養の基礎を発信している。
(文:平井 千里(管理栄養士))

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  • 昔のハム・ソーセージは、岩塩に含まれる亜硝酸塩を利用し、発色とボツリヌス食中毒予防をしていた。今は添加量を厳格に制限して亜硝酸塩を加える。昔のほうがたくさん亜硝酸塩を食べていた可能性は高い。
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