最強クラス台風7号 非常に強い勢力で関東に最接近 猛烈な風・線状降水帯発生の恐れ

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2024年08月15日 18:12  日本気象協会

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日本気象協会

最強クラス台風7号 非常に強い勢力で関東に最接近 猛烈な風・線状降水帯発生の恐れ

台風7号はこれまでよりさらに発達する予想となり、16日(金)に「非常に強い」勢力で関東に最接近する見込みです。伊豆諸島や関東では猛烈な風が吹き、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。



●台風7号 「非常に強い」勢力で関東に最接近へ


強い台風7号は、伊豆諸島の東を発達しながら北上し、16日(金)に暴風域を伴って関東に最接近する予想です。

15日(木)15時50分の最新の進路予想で、台風7号はさらに発達する予想となりました。関東に近づく16日(金)に発達のピークを迎え「非常に強い」勢力となり、中心気圧は945hPaまで下がる見込みです。関東に上陸する可能性は低いですが、関東に近づく台風としてはそうそうない勢力で、警戒が必要です。


●猛烈な風が吹く恐れ


伊豆諸島では、15日(木)夜遅くから猛烈な風が吹き、16日(金)未明から16日(金)昼過ぎにかけては一部の住家が倒壊する恐れもある猛烈な風が吹く見込みです。関東地方でも、16日(金)朝から17日(土)にかけて、飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転する恐れもある猛烈な風が吹くでしょう。

15日(木)に予想される最大風速(最大瞬間風速)
伊豆諸島 30メートル(45メートル)
16日(金)に予想される最大風速(最大瞬間風速)
関東地方、伊豆諸島 40メートル(60メートル)
東北地方 30メートル(45メートル)
東海地方 25メートル(35メートル)
17日(土)に予想される最大風速(最大瞬間風速)
関東地方、東北地方 30メートル(45メートル)

暴風に厳重な警戒が必要です。交通機関に大きな影響が出る恐れがあり、最新の交通情報にご注意ください。停電が発生する可能性もありますので、早めの備えをお願いします。また、海上では17日(土)にかけて、うねりを伴い猛烈なしけや大しけとなる所があるでしょう。海岸付近には近づかないでください。


●関東甲信地方で線状降水帯が発生の恐れ


関東には台風本体の活発な雨雲がかかり、雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京地方、伊豆諸島、神奈川県、山梨県では15日(木)夜から16日(金)夜にかけて線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

15日(木)18時から16日(金)18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
関東甲信地方 300ミリ
東海地方 200ミリ
東北地方 120ミリ
その後、16日(金)18時から17日(土)18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
東北地方 200ミリ
関東甲信地方 150ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増える恐れがあります。

沿岸部を中心に平年の8月ひと月の雨量を超すような大雨となる恐れがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。自治体から出される避難情報にも注意が必要です。


●暑い時期の停電への備え


大雨や暴風により停電が発生する可能性があります。

停電が発生すると、エアコンや扇風機が使えなくなり、室内の気温や湿度が急上昇して、熱中症のリスクが高まります。事前に、冷やしたペットボトル入りの水や麦茶、スポーツ飲料、冷却グッズ(ネッククーラーや保冷剤など)を用意しておくとよいでしょう。クーラーボックスやうちわ、携帯型扇風機もあると役立ちます。衣服は通気性の良い素材や、速乾性に優れた素材のものを選びましょう。

停電になった際は、薄着になってこまめに水分を摂取しつつ、保冷剤や氷、水でぬらしたタオルなどで体を冷やして、体温の上昇を抑え、熱中症を防いでください。


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  • 地震の次は台風。地球という惑星それ自体にとっては単なる自然現象でも、人間とその社会には漏れなく由々しき災難であり脅威���ä���
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