AKB楽曲手がけた湯浅順司氏率いるSizukがプロ品質のCD制作サービス「わたしの歌」開始

31

2024年10月02日 15:41  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

「Sizuk Entertainment」が手がける「わたしの歌」サービスの第1弾顧客のレコーディングの様子

AKB48の楽曲制作などを手がけた湯浅順司氏が率いる音楽プロデュース集団「Sizuk Entertainment」が、自分だけの楽曲をプロと同じクオリティーで制作する「わたしの歌」サービスの提供開始を発表した。


作詞作曲、レコーディング、ジャケット撮影を行ってCD制作、作った楽曲はJOYSOUNDに登録され、カラオケでも歌うことができるというトップアーティストさながらの体験ができるもので、金額は1曲550万円(税込み)。湯浅氏は「高級車並みの金額ではございますが、すべてがプロの方々、そしてレコーディングもプロ仕様のスタジオ、さらにCDもメジャーアーティストとまったく同じプレス会社、さらにはカラオケに収録されますので一生自分の歌をカラオケでみんなの前で歌うことができます。この金額を高額と思うかどうかは、ユーザー様次第となります」とコメントした。


楽曲は依頼者の好きなジャンルやイメージなどの要望をふまえてプロの作曲家が複数の候補曲を制作。好きな1曲を選び、歌詞は作詞家に依頼するか、アドバイスを受けながら自作する。その後、大手レコード会社のスタジオなどプロが使うスタジオでレコーディングを行い、メジャーアーティストと同じ専用機材を使ってエンジニアが音量や音程なども細かく編集して楽曲を完成させるという。


さらにCDジャケットや歌詞カードの撮影もプロのカメラマン、ヘアメーク、スタイリスト、デザイナーがチームとなって担当。完成CDは基本料金で1000枚制作され、販売やSNSへのアップロードなども自由に行うことができるという。カラオケ画面では自分の名前がアーティスト名として表示され、また、オプションで楽曲を用いたミュージックビデオ作成も可能となっている。


湯浅氏はサービスのきっかけは2022年に98歳で亡くなった祖父の存在だったと明かし「カラオケがとても好きなおじいちゃんだったのに、歌声ひとつ残してあげられなかったことへの後悔の念がきっかけでございます。僕は音楽業界に、CD業界に生きた者として、大好きなおじいちゃんの歌声をちゃんと残しておきたかったです。そう考えた時に『楽曲・CDというものは歌手の方々だけのものなのか?』と思いました。僕はそんなことはないと思います。誰しも自分の楽曲を持っていて、自分のCDがあって、それこそカラオケで自分のオリジナルソングを歌えてもよい時代だと思います。そのために、こうした企画を考えさせていただきました。いつか、1億2千万人が自分のオリジナル楽曲を持つような、そんな世の中になったらすてきだな、と思います」と思いをつづった。


また、配信などの台頭で作曲家らの印税も下がってきている業界の事情にも触れ「そういった方々のお役に少しでも立ちたい、と思ったこともきっかけです。スタジオも最近では作曲家さんの家などでも撮れる時代ではあるのですが、そこをあえて、最高級のスタジオで歌う喜びと体験を皆さまにして頂きたいという思いで考えました」とした。


サービスは9月23日から開始しており、特設サイトで最新情報などをも発信している。成約したものもあり、家族へ歌声を残したいといった依頼のほか、「バンドでの記念に」「CDを結婚式の引き出物として」「会社の社歌を作りたい」といった問い合わせも多数届いているという。


「Sizuk Entertainment」は湯浅氏が2013年に創業し、同サービスのほか、アイドルグループ「LarmeR」の運営なども行っている。

このニュースに関するつぶやき

  • たとえジャイアン並みの歌唱力でも金さえ払えばCDが出来るのか。
    • イイネ!2
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(23件)

ニュース設定