冬の定番「みかん」が記録的な不作です。シーズンの「みかん狩り」を前倒しして終了を検討する農園もあるようです。
「みかんが箱で売り出されると冬が来たなって」
「皮をむくの簡単なので、手軽に食べられるところはいいところかなと」
冬になると食べたくなる「みかん」。そんな「みかん」がいま、ピンチを迎えています。
「とれた〜」
神奈川県にあるこちらの観光農園で人気なのは「みかん狩り」。園には、みかんの木およそ1000本が栽培されているといいます。しかし…
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みかん狩りに来た人
「なんかあんまり…ないね」
県内から訪れたというこちらの夫婦。みかんを求め、山を登りますが、なかなか見つかりません。
みかん狩りに来た人
「このくらいしか。いや〜全然ないな、これ。しんどいっすね」
例年、この時期には木にいっぱいになっているというみかん。しかし、今年は記録的な不作だといいます。
三岳園 園主 飯塚重洋さん
「半数ぐらいがカメムシの被害にあって実が落ちてしまったと。(例年の)みかんの収量の半分くらいになっていると」
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大量発生したカメムシがみかんの果汁を吸ってしまい、数が激減。
現在、1日の予約件数を絞っているほか、通常2月ごろまで行っている「みかん狩り」を今月中旬で終了する事も検討しています。
三岳園 園主 飯塚重洋さん
「収入とかも半分くらいになってしまうんじゃないかな、というような状況で、かなり厳しい状況です」
みかんの収穫減少は他にも…
宮田農園 柿崎敏弘さん
「夏の暑さで青いままの実が残ってしまっていて」
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異例の暑さが続き、みかんの色づきが悪く、収穫が遅れる事態に。
このほか、夏の強い日差しで日焼けしてしまい、実の色が変わったり、みかんの水分が少なくなったりしているそうです。
こちらの農園では、収穫量が2割ほど減る見通しで、価格はおよそ2割高くなる可能性があるとしています。