韓国・ユン大統領の弾劾訴追案 可決、憲法裁判所が「罷免」判断へ

韓国の尹錫悦大統領の弾劾訴追案が国会で可決されました。大統領の権限は停止され、今後、憲法裁判所が罷免すべきかどうか判断することになります。

韓国国会ではきのう、「非常戒厳」を宣言した尹大統領に対する弾劾訴追案の採決が行われ、議員の3分の2以上が賛成し可決しました。

国会周辺で弾劾を求めていた市民からは歓声が･･･。

弾劾求める集会の参加者
「尹大統領が弾劾され、正しい世界で生きていくことができるのがうれしい」

尹大統領の支持者からは落胆の声が聞かれました。

尹大統領の支持者
「これは正当ではない。国が滅びるような気持ちになりました」

尹大統領の権限は停止され、職務を代行することになった韓悳洙首相は「国政において一寸の空白もあってはならない」と強調しました。

韓国　韓悳洙首相
「韓米・韓米日の信頼を維持するのに、内閣が最善を尽くす」

韓国　尹錫悦大統領 
「私は決して諦めません。私への叱責、激励と声援を全部心に抱いて、最後の瞬間まで国のために最善を尽くします」

一方、尹大統領は談話を発表し、政府に対し「皆が力を集め、国民の安全と幸福を守ることに最善を尽くしてほしい」と求めました。

今後は、憲法裁判所が大統領を罷免させるべきかどうか180日以内に判断することになります。