株式会社識学(東京都品川区)は、このほど「働く環境」に関する調査結果を発表しました。同調査によると、若手社員の2人に1人以上が「今の会社で働き続ける期間は5年以内」と回答したことがわかりました。また、「管理職は目指していない」が約7割に及んだそうです。
調査は、全国の20〜35歳の会社員・公務員638人を対象として、2024年10月にインターネットで実施されました。
まず、新卒就活時に企業を選ぶ際、「最も重要視していたこと」を聞いたところ、「業務のやりがい」(28.1%)が最も多く、次いで「福利厚生の充実」(25.2%)、「ワークライフバランスの充実」(23.0%)が続きました。
その後、実際に働くなかで「重要と感じる環境」についても聞いたところ、就活時に最も重要視していたことでは3位だった「ワークライフバランスの充実」(34.5%)が1位となり、次いで「福利厚生の充実」(24.8%)、「業務のやりがい」(17.9%)という結果になりました。
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また、「就職前と後で重要視するポイント(環境)が変わった」と答えた人は全体の42.5%。そこで、「会社に対して重要視するポイントが変わったことで、転職を考えたことはありますか」と聞いたところ、「考えたことがある」(77.1%)と答えた人は8割近くに上ることがわかりました。
次に、「今の会社で働き続ける期間」について尋ねたところ、「5年以内」(41.2%)が最も多く、次いで「10年よりも先」(28.8%)、「1年以内」(15.0%)が続きました。
さらに、「出世(管理職)を目指していますか」という質問には、全体の71.0%が「目指していない」と回答。
そこで、「出世(管理職)を目指している」と答えた185人にその理由を教えてもらったところ、「給与が増えるから」(61.6%)が圧倒的に多くなったほか、「自分の成長に繋がる」(37.8%)、「より重要な仕事に携われる」(35.7%)といった意見も挙げられました。
一方、「出世(管理職)を目指していない」と答えた453人の理由としては、「責任が重くなる」(47.9%)や「ワークライフバランスが崩れる」(43.9%)などに回答が集まったほか、「出世欲がない」(40.6%)という意見もみられました。
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調査を実施した同社は、「部下が集中して仕事に取り組める環境(ワーク)と、プライベートな時間も確保できること(ライフ)のバランスが取れる環境を作ることが社員の定着と企業の成長に寄与する」と述べています。