秋田県の佐竹敬久知事は12月17日の県議会予算特別委員会で、クマの駆除に対する苦情の電話への対応について、独自の考えを述べた。
今年もクマの市街地への出没が相次いでいる秋田県。11月30日には秋田市の市街地のスーパーで、クマが従業員を襲った後、店内に立てこもる事件が発生。2日後に市が仕掛けた箱わなで捕獲され、獣医師の立ち会いのもと、麻酔で眠らせた後に殺処分された。
「警察によると、店内の肉売り場などが荒らされていたとのことで、山に帰したとしても味をしめたクマが戻ってくるリスクも指摘されていました。また同じ日に、スーパー近隣で再びクマの目撃情報が発表され、住民に注意を呼びかけている状況でした。近隣住民にとってクマは死活問題です。ところが、この殺処分に対して、市や県に苦情が殺到したのです。
県には50件以上、市には80件以上の電話があり、駆除に反対する意見の多くは県外からだったそうです。通話が30分を超えても理解を得られず、やむなく電話を切った事例も複数あったそうです」(地方紙記者)
このような背景を受け、委員会で悪質なクレーム電話への対応について問われた佐竹知事は、「もし私が電話を受けたら完全に相手を威嚇し、『お前の所に今(クマを)送るから住所を送れ』と言う。知事が言うと悪いかもしれないが、話して分からない人に付き合う必要はない」と発言。
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委員会終了後、佐竹知事は報道陣の取材に「空想の話。私が強い態度を取らないと、職員もできない」と発言の真意を語り、職員が悪質なクレーム電話に対して断固とした態度で対応できるよう、あえて強い表現を用いたと説明した。
これまでもクマの出没や被害に関するニュースが出るたびに、クマの駆除への苦情が多数寄せられてきた秋田県。佐竹知事は、昨年10月の記者会見でも悪質な苦情の電話について「すぐ切ります。ガチャン」「付き合ってると仕事ができない。業務妨害です」などと、毅然とした姿勢を示していた。
今回も職員を支える目的で、“不当な要求”には屈しないという知事のブレない強気な姿勢に、Xでは称賛する声が続出した。
《秋田県知事がこうだと職員も安心して働ける》
《佐竹知事はこの件に関して全くブレないのが秋田のリーダーとして信頼できる》
《自分の県内の住民達にたくさん実害が出てるので本当にキレてる》
《秋田県知事があまりにも最高の上司すぎるクソクレーマーに対し率先してすべきことを毅然と示す優秀な上司》
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