レッドブルは、2025年に向け、セルジオ・ペレスの後任としてリアム・ローソンの起用を発表した。チーム代表クリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンのチームメイトを検討する際に、RBで走った角田裕毅とローソンが候補だったとしており、非常に難しい選択だったと述べている。
2024年に不振に陥ったペレスが離脱することを12月18日に発表した翌日、レッドブルは、ローソンを後任として選んだことを明らかにした。ローソンはレッドブル・ジュニア・プログラム出身で、2023年にはアルファタウリ(現RB)で負傷したリカルドの代役を5戦にわたって務め、2024年には終盤にリカルドからシートを引き継いで6戦を走った。
角田はアルファタウリ/RBで4シーズンを過ごし、2024年は特に優れたパフォーマンスを発揮した。このふたりから選ぶうえで、パフォーマンスを詳細に評価するとともに、今後のポテンシャルについて考慮してローソンを選んだと、ホーナーは説明した。
「ふたりは非常に僅差だった」とホーナーは『ESPN』に対して語った。
「裕毅はとても速いドライバーだ。すでに3年か4年の経験を積んでいる。アブダビでのタイヤテストでとても良い仕事をし、エンジニアたちは彼の仕事ぶりに良い印象を受けていた」
「リアムについては、彼のレースを分析すると、これまで戦ったレースにおいて、ペースがわずかではあるがより優れていた。予選ペースは裕毅と僅差だった。リアムがまだF1で11戦しか走っていないことを考えると、彼には大きなポテンシャルがある。これからどんどん改善し、強さを増していくばかりだろう。さらに彼は精神的な回復力の強さとタフさを示した」
ローソンは、精神力の強さに加えて、優れた適応力を備えていると、ホーナーは評価する。
「リアムに関して特に印象的だったのは、優れた柔軟性だ。ある状況に置かれたとき、それにうまく対処する。ダニエルが指を骨折した後のザントフォールトでのデビューを覚えているだろうか。彼はアウトラップでマックスと競い合ってみせた。彼にはそういう、レーサーとしての強靭なメンタリティがある」
「DTMで1年を過ごした時、フェラーリのGTカーに驚くほど迅速に適応した。アレックス・アルボンと一緒に走っていたが、リアムが概ね優位に立っていた」
「さらに、彼の強みのひとつはレーステクニックだ。ホイール・トゥ・ホイールの戦いを恐れず、必要であればタイヤをこすることもいとわない。彼は我々のために素晴らしい仕事をしてくれるだろう」
「エンジニアたちは、今年(2024年)のグランプリにおいて、彼と一緒に働くことを楽しんでいた。彼は仕事に取り組む姿勢に関しても素晴らしい」
ホーナーは、レッドブルグループの一員に角田のような優れたドライバーがいることは心強いと述べた。
「裕毅が来年もレーシングブルズ(RB)の一員なのは、非常に良いことだ。彼は必要な場合に備えて待機している」