東北電力は26日、女川原発2号機(宮城県)が営業運転を再開したと発表した。2010年11月に定期検査で停止して以来約14年ぶり。東日本大震災後、事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)としては初めてとなる。東北電は、運転再開により燃料費低減や二酸化炭素(CO2)削減効果を見込んでいる。
女川2号機は10月29日に再稼働した。その後、トラブルや安全確認に伴う一時停止を経て、原子炉を今月5日、再起動。25日から設備が正常に機能しているか検査し、原子力規制委員会から使用前確認証の交付を受け、営業運転に移行した。
東北電の樋口康二郎社長は26日、「さらなる安全性の向上に取り組む。地域の皆さまから信頼され、地域に貢献する発電所を目指す」とのコメントを発表した。