50歳を迎えた異色のピン芸人「漫画家を目指すも挫折」「双子の娘のためにオムライス」知られざる素顔を明かす

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2025年01月12日 09:10  女子SPA!

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「地元で冠番組を持ちたい」、かねて秘めていたそんな野望を50歳にして達成したのが、ピン芸人のハリウッドザコシショウさん。SBS(静岡放送)で月1回放送中のバラエティ番組『冠ザコシの冠冠大冠』もスタートし、好評を博しています。そんなザコシショウさんに、ご自身の芸歴30年を支えてきた奥様や双子の娘さんについて、お話を聞きました。

◆芸人、漫画家、会社員。一番可能性があるのが芸人だった

――1993年にデビューして、かれこれ芸人として30年以上活動されています。売れない時期が続くと自信を失う人も少なくないなか、芸人を続けてこられたのはなんでだと思いますか?

ザコシショウ:実は、一度「もう、お笑いをやめたいな」と思ったときもあったんです。コンビ活動を休止して、ピンになったばかりの頃なんですけど、どういうスタイルで取り組めばいいのかがわからなくなってしまって。そのときに、何を思ったか「芸人をやめて漫画家になろう」と思って、出版社に漫画の持ち込みに行ったんです。

――すごい切り替えぶりですね。

ザコシショウ:ですよね、でも、全然ひっかからなかった(笑)。そこで、「明日から何をめざそう」と迷ったとき、自分で「いま得意なものは何か」「その能力のなかでできることは何か」を箇条書きにしてみたんです。「10年間続けて辞めたお笑い」「バイト」「漫画家」「就職する」といった選択肢を書き出して、自分の能力のバロメーターと照らし合わせたときに、自分がブレイクする可能性が一番高いのは、「10年間続けたお笑い」だなって。そこで、お笑いをもう一度イチから真面目に勉強するようになってから、人生が変わりました。

――自分の強みを考えたときに、一番可能性があるのがお笑いだった、と。戦略的ですね。

ザコシショウ:でしょ? 僕、結構戦略的なんです(笑)。実際、昔、ビジネス系の雑誌でこの戦略について取材されたこともあります。でも、その記事をケンコバに読まれて、めちゃくちゃいじられましたけど。でも、思いません? 僕がケンコバと同じようなボケをしても、絶対にウケないし、いつまでも彼には勝てない。自分の強みを活かして勝てる戦略を考えた結果、いまがあるのかなって思います。

◆食べられない時代、「弁当」で支えてくれた妻

――奥様は、売れない時代からお付き合いされているとか……。

ザコシショウ:はい。全然売れてなくて、お金もまったく持っていないときから、妻にはよく助けてもらいました。いまだに思いだすのが、結婚前、彼女が僕の部屋によくのり弁当を置いておいてくれたことです。それが、明太子とか入ったちょっと豪華なのり弁で……。腹を減らしてバイトから帰ってきたとき、目の前に食べるものがあるって、ありがたいじゃないですか? 本当に感謝しました。

その後、彼女から「そろそろ結婚を考えたいんだよね」と言われたときは、「じゃあ、しよう」と返事して。ただ、結婚しても絶対にお笑いを捨てる気はなかったから、「芸人は続けるからね」と意志確認はしましたけど。

――お笑いに対して、理解のある奥様なんですね。

ザコシショウ:いや、お笑いへの理解は全くないです(笑)。いまだに「そのネタ、やめな」とか「そのネタ、気持ち悪い」とか言われますし。にもかかわらず、僕が出ているテレビはもちろん、YouTubeやラジオも結構チェックしているんです。だから、意外と見なくていい部分を見ていたりします。「この前、番組で好きなグラビアアイドルの名前言ってたけど、あの人が好きなんだね」とか言われて。ドキドキします(笑)。

◆オムライスを美味しく仕上げるコツ

――ザコシさんには娘さんもいらっしゃるんですよね。日ごろはどんなお父さんですか?

ザコシショウ:普通ですよ。全然、普通。最近は、よく子どもたちにご飯を作っています。子どもが好きなのはオムライス。でも、オムライスって、作るのが楽そうに見えて難しい料理ですよね。料理に対してはかなり凝り性なんですけど、徹底しているのが「きちんと調味料は計る」ということ。自分で目分量で測って作っても全然おいしくない。レシピ通りにやった方がうまいので、このルールだけは守っています。

――自宅ではお子さんと遊ぶことも?

ザコシショウ:土日や祝日はしょっちゅう「休みなんだから遊んでよ!」と言われています。YouTubeの動画編集は基本自宅作業なんですが、子どもたちが寝静まってからしかできないです。

◆娘たちには「福山雅治のモノマネ」をせがまれる毎日

――お父さんが、お笑い芸人という特殊な職業に就いていることを、お子さんもご存じなんですか?

ザコシショウ:知ってますね。うちは地下室があって、そこを編集室やスタジオにしています。そこへ子どもたちを連れて行くと、「じゃあ、私たちが司会をやるから、パパは福山雅治のネタをやって!」と言われる。しかも、子どもは同じことを20回、30回もさせるから、1日に何十回も同じネタをやるので、結構しんどいです……。

あと、子どもたちはテレビもよく観いてます。『逃走中』が好きなんですけど、以前僕が出演したとき、開始10分ほどで捕まってしまって。そしたら、放送後、「なんであんなにすぐ捕まったの!」って怒られました。あと、別の番組で、ネタで過激な発言していたら、「お笑いだから許されるけど、普通にあんなこと言ったらだめだよね」とダメ出しされたりしています(笑)。

【ハリウッドザコシショウ】
1974年2月13日生まれ、静岡県清水市(現・静岡市清水区)出身。「R-1ぐらんぷり2016」優勝。2021〜2024年にかけて、同大会審査員を4年連続で務める。SBS(静岡放送)『冠ザコシの冠冠大冠』、MBSラジオ『アッパレやってまーす!』などに出演。ハリウッドザコシショウX (@zakoshisyoh)、公式Youtubeチャンネル「ザコシの動画でポン!」

<取材・文/藤村はるな 撮影/尾藤能暢>

このニュースに関するつぶやき

  • 未だにオムライスできない。別々で作って卵をのせてる。楽に作れて子供も喜ぶから最高
    • イイネ!6
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