2024年秋の衆院選で議席4倍増と大躍進し、少数与党を相手に国会のキャスティングボートを握った国民民主党の玉木雄一郎(55)。
妻子ある身でありながら、地元・香川県で活動する元グラビアアイドル・小泉みゆき(39)との不倫を報じられ、記者会見で事実をおおむね認めて謝罪したのは、2024年11月11日のことだった。
党の処分は甘すぎ
3か月間という処分期限の2025年3月3日が迫り、党の代表復帰後は堂々と表舞台に立てるようになるが、党役職停止中も「一議員」としてメディアへの露出は目立っている。
そもそも党の処分は甘すぎないか。
政治評論家の有馬晴海さんは「甘いとは思いますが」としてこう続ける。
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「与党の大臣クラスならば“辞任しろ!”の声は大きくなったかもしれません。しかし、注目度が高まっているとはいえ、野党第1党でもない政党の代表に過ぎません。
玉木氏の対応もうまかった。不倫を素直に認め、街頭演説でも触れて有権者に頭を下げ、それ以上の話はしませんでした。
国民民主党内には、玉木氏ほど迫力があり、なおかつ持って丁寧に発信できる政治家はいません。いわば“玉木党”ですから、一議員の立場でもメディアは話を聞きたがるのでしょう」
不倫を認めた会見で「日本一、地元を守ってくれる妻です。許してもらえないかもしれませんけれども、一生謝罪を続けたいと思います」などと誓ったのは記憶に新しい。
所得税がかかり始める年収「103万円の壁」を4月から「178万円」に引き上げる選挙公約をめぐっては、与野党協議が続く。
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「いまや国民の重大な関心事です。7月の参院選を控え、178万円を目指したけれども123万円になりましたという決着では、国民民主党も与党も国民から評価されないでしょう。
おそらく140万から150万円程度まで引き上げることになるとみています。そのくらいは上げないと、次の段階があるとしても178万円は見えてきませんから。
言い出した国民民主党の手柄ですので、参院選も勝つでしょう。衆院選とは仕組みが異なるため、議席4倍増は難しいでしょうが、比例代表で2倍増ぐらいは期待できるとみています。大躍進といえる議席増です」(有馬さん)
本人側と連絡は取れています
一方、不倫相手の小泉はSNSのアカウントを削除し、無言を貫いたままで所在を把握できない。
高松市の観光大使を務めているが、仕事は続けているのか。
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「大使は続けています。(小泉)本人とは話していませんが、本人側と連絡は取れています。
2019年12月に委嘱状を渡しており、任期は10年です。制度上、大使に適さない非行がある場合は、市の判断で解職することもあり得ます。
現在は、大使を続けるかどうか、本人の意向や状況を確認している最中です」(高松市観光交流課)
同課によると、仕事内容は、個人の活動の中で市の名産品や観光名所などを無報酬でアピールすること。
不倫発覚後、市には問い合わせや苦情が電話やメールで250件以上寄せられているという。
玉木氏にも国会事務所宛てに聞いた。質問は、妻や家族から最終的に許してもらえたのか、小泉とは連絡をとっているのか、の2点。
すると、代理人弁護士を通じて書面で、
「いずれも通知人(玉木氏)ないしは関係者のプライベートに属する情報を求めるものでございますので、回答はいたしかねます」
とのことだった。
公に奉仕する立場にあることは忘れないでほしい。