2021年から23年同様に、中京競馬場芝2200mで行われるハンデ戦。このコースは4角からのスタートで、1角までの距離も長く、またゴール前には急坂が待ち構えるためにハイペースにはなりにくいのが、逃げ、先行馬が多くエントリーされている今年はどうだろう。今年は54kgから59.5kgまで上下差5.5kgのハンデもポイントのひとつになりそうだ。
◎ショウナンラプンタはゆきやなぎ賞に勝って青葉賞2着。日本ダービーは枠順に泣かされたような格好となったが、秋は神戸新聞杯3着ののち菊花賞では2着馬と同タイム4着なら、世代を代表する1頭という表現も大袈裟ではない。デビュー間もない頃は出遅れたり、レースに集中しなかったりと、粗削りな面が目立っていたが、キャリアを積みながら常識にかかってきた。武器は息の長い末脚。この舞台なら、持ち味を発揮できそうだ。
〇ホールネスはエリザベス女王杯3着。リステッドレースに勝っているとはいえ、GI級とはこの時が初顔合わせ。勝ち馬を見るような位置でレースを進め、正攻法の競馬で0.5秒差3着。最後は流れ込むような競馬になったが、それでも最後まで諦めない走りを見せた。今回が8戦目とキャリアは浅いが、逆にいえば伸びしろがあるということ。レースぶりに注目したい。
▲サンライズアースは新馬、すみれ賞を連勝し、日本ダービー4着馬。京都競馬場芝2000m戦を逃げ切ったあと、予定していたホープフルSは左前脚挫跖のために出走を取り消したが、約4か月ぶりの実戦となったすみれS快勝でスケールの大きさを示している。今回は日本ダービー以来の実戦。休み明けを苦にすることはなさそうだが、精神的な成長が鍵になりそうだ。
△ロードデルレイは白富士S優勝馬。鳴尾記念で馬場入場後に「左後肢ハ行」を発症し競走除外になったあとの2戦は人気を裏切ってしまっているが、それでも大崩れがないことで高い能力を示している。あっさりのシーンがあっても驚かない。
ゆきやなぎ賞ではショウナンラプンタと差のない競馬をした△ヴェローチェエラと重賞2勝△サトノグランツも差はない印象だが、穴は8歳馬とはいえ△ヴェルトライゼンデ。同舞台で行われた一昨年の本レース優勝馬で、中京競馬場は得意としている。