気象庁は、この先3か月の天候の見通しを発表し、今年は暖かい春になるということです。“最速”で始まっている花粉シーズンのピークはいつになるのでしょうか。
「異例の花粉シーズン」開始 今年のピーク“前倒し”の可能性本格的なシーズンを前に、患者には早くも影響が出ています。
患者
「ちょっと鼻がムズムズするなみたいな」
川崎市のクリニック「宮前平トレイン耳鼻咽喉科」には、先週から花粉症を心配する患者が増えているそうです。
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喜入友浩キャスター
「いつ頃から、どんな症状が出始めたか?」
親子で花粉症の患者
「2〜3日前から鼻がムズムズすると思い、来た。毎年、花粉症だが今年は早い。また来たかなと」
喜入キャスター
「例年、どのくらいから花粉症の症状を感じるか?」
20代 花粉症の患者
「2月の末とか、それくらい。本当に早くて勘弁してほしい」
東京都内では、1月8日からスギ花粉が飛び始めました。記録が残る1985年以降では最速で、「異例の花粉シーズン」開始です。
宮前平トレイン耳鼻咽喉科 伊東祐永 院長
「本当に今年は驚きで、ものすごく早く花粉症の患者さんが来院している。いつもより2〜3週間早い。花粉が飛び始めて、気温が高ければピークが来るのも、きっと早いと思う」
気象庁は、今後3か月(2〜4月)の天候の見通しを発表しました。北日本から西日本の平均気温について、2月はほぼ平年並みですが、3月に入ると高くなる見込みです。
医師は、平年2月に来る花粉症のピークが今年は前倒しになる可能性があるとし、今から準備が必要だと話します。
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宮前平トレイン耳鼻咽喉科 伊東祐永 院長
「今年はだいぶ早く始まってしまった。(花粉の)量もかなり多めと予報されている。花粉症の方は早めに対策、あるいは早めに受診して備えないといけない」
一方、降水量は2月と3月、北日本と東日本でほぼ平年並みになるということですが、いま雨を期待しているのが野菜農家です。
千葉県銚子市で、20年以上キャベツを栽培している坂尾さんは、現状の値上がりに驚きを隠せません。
キャベツ農家 坂尾英彦さん
「かなり異常。キャベツがこんなに高いとき初めて。すごい値段だと思う」
原因は、先月からの雨不足でキャベツの生育が遅れ、出荷量が減っているためだといいます。
キャベツ農家 坂尾英彦さん
「12月は特に1か月で3ミリくらいしか降っていないので、まだ大きくなれていない、収穫できるサイズになっていないのが現状。収穫は1か月遅れ、出荷量は10分の1」
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出荷量を増やすには、雨が必要だと話します。
キャベツ農家 坂尾英彦さん
「雨、雨がほしい。雨が降ると出荷量が上がるので、市場にでるキャベツの量が増え、価格が下がるかもしれない」
値下がりの時期は、まだ見通せません。