1月28日に岐阜県警察は、2024年11月末に愛知・岐阜を舞台に開催されたWRC世界ラリー選手権『フォーラムエイト・ラリージャパン2024』にて、スペシャルステージ(SS)12の実施中にコースへと無断で侵入して競技進行を妨げたとして、愛知県東海市名和町の会社員須田真吾容疑者(42)を威力業務妨害の疑いで逮捕した。
今回行われていた『ラリージャパン』は、閉鎖した公道をコースとして走行タイムを競うラリー競技の世界選手権ラウンドとして行われた大会だ。
大会3日目となる土曜日の10時33分、実施されていたSS12のコース内に正体不明のバンがテープを通過し、開始地点から約520m離れたマーシャルポスト5のマーシャル(競技管理員)の制止を振り切り、ステージに進入する事案が発生していた。
進入後、須田容疑者の乗るバンはコースを逆走し、スタートを待つ競技車両の前で停止。須田容疑者はマーシャルの指示に従わずに移動することを拒否したため、出動した警察により連行されていた。
大会終了後にラリージャパン大会実行委員会は、この事案について岐阜県恵那警察署へ被害届を提出しており、約2カ月が経った1月28日に須田容疑者が威力業務妨害の疑いで逮捕されるに至った。
なお須田容疑者は、警察の事情聴取に対しては「知人に会いに行くつもりだった」と供述するなど、容疑を否認しているという。