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<カーリング日本選手権:ロコ・ソラーレ7−6フォルティウス>◇6日◇横浜BUNTAI◇女子◇2次リーグ
女子で18年平昌銅、22年北京銀と五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレが、9月の代表候補決定戦への出場権を手にした。
5連勝中のフォルティウスを下して、自らが5連勝。1次リーグ(L)の結果を持ち越して3勝1敗として、準決勝進出を決めた。五輪3大会連続出場へ絶対条件だった「3位以内」をつかみ取った。
この日も逆境に強かった。第1エンド(E)で先制点を奪われ、有利な後攻の第2Eでも失点。スチールを許し、出遅れたが巻き返した。
大ピンチを2度も回避した。第3E、スキップ藤沢五月(33)のラストショットを残し、円の中心を相手の赤ストーン5つに占領された。コースはないように見えたが攻略。相手と自軍の石のわずかな隙間を通し、中心へ運んだ。今大会“ナンバーワン”と言ってもいいスーパーショットで危機を脱出し、1点をもぎ取った。
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2−5で迎えた第7Eにも4失点のピンチ。しかし、相手の石の間を通して真ん中にピタリ。1点を追加し、第8Eにはスチールに成功。最終第10Eに一挙3点を奪い大逆転を果たした。
この日午前のチーム御代田戦は、延長戦で辛くも勝利。藤沢は「私がもう少し精度を上げられれば、もうちょっと楽にできた」と反省していた。この試合はナイスショットを連発し、2戦連続で接戦をものにした。
五輪開幕までちょうど1年の2月6日に、五輪への道をつないだ。初戦でいきなり黒星を喫し、暗雲がただよったが、しっかり立て直した。
9月の決戦に駒を進めたが、まずは目の前の一戦に集中する。優勝すれば、3月に韓国で行われる世界選手権へ出場できる。同選手権は日本女子の五輪切符がかかる大一番。自らの力で五輪をつかみ取るため、日本の頂点を目指す。
北海道銀行は2連勝で4戦全勝、フォルティウスは3勝1敗でそろって2次リーグを突破した。同じく決勝トーナメント進出を決めたロコと、優勝争いは3チームに絞られた。
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◆日本選手権の大会方式 1次Lは5チームずつ2組に分かれる。総当たりで争い、上位3チームずつ(計6チーム)が2次Lに進出。2次Lは、1次Lで対戦したチームとの勝敗は持ち越し。対戦のない別組3チームと対戦し、勝敗数、直接対決の勝敗、の順で順位を決定。2、3位は準決勝に進み、勝者が決勝で1位と対戦する。
◆26年ミラノ・コルティナ五輪への道 最大3チームが9月末までに行われる代表候補決定戦に進む。(1)24年日本選手権優勝(同年世界選手権出場)、(2)25年日本選手権優勝(同年世界選手権出場)、(3)世界ランク最上位(日本選手権決勝3日前時点)ただし24、25年日本選手権3位以内が条件。女子はSC軽井沢クが(1)を満たす。ロコ・ソラーレは3位以内に入れば(3)で決定戦に進出できる。他チームは(2)が必須になる。
◆26年ミラノ・コルティナ五輪の国別出場権獲得条件 出場枠は10。24、25年の世界選手権のポイント順で上位7カ国(開催国イタリア除く)に出場権が与えられる。24年はSC軽井沢クが出場し11位で3ポイントを獲得。今大会優勝チームが出場する世界選手権(3月、韓国)では好成績が求められる。逃した場合は、12月開催予定の五輪最終予選で残り2枠を争う。
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