2月6日、静岡県の富士スピードウェイで18台が参加し、GTエントラント協会が主催するGT300テストがスタートした。さまざまな話題があるテストではあるが、走行前日から、異例のものものしい雰囲気となっているのが、今季もHOPPY Schatz GR Supra GTを走らせるHOPPY team TSUCHIYAのピット。この雰囲気には理由があるのだという。
2022年からチームが内製で作り上げたGRスープラGTを走らせるHOPPY team TSUCHIYAは、すでに1月21日にTOYOTA GAZOO Racingから発表されているとおり、今シーズンは松井孝允と佐藤公哉のコンビで参戦することが決まっている。ドライバーラインアップには特に秘密もないが、2月6日から始まったピットの雰囲気がものものしい。
ピットの裏には、昨年からグリッドウォークで使用している折りたたみのバリケードが置かれ、『関係者以外立入禁止』『撮影禁止』の貼り紙が。ふだんはオープンなHOPPY team TSUCHIYAとは思えない雰囲気だ。松井も「卓ちゃん(井口卓人)に『このピット工事中なのかと思った』と言われました(笑)」というほど。
いったいなぜこんな状況になっているのかを土屋武士監督に聞くと、実は今回走行しているHOPPY Schatz GR Supra GTは、外観上では分からないが車体後方が大きく改良されているのだという。しかも、つちやエンジニアリングだけで行った改良ではなく、他社との協業で行ったことから、まだ守秘義務があり内容を教えることも見せることもできないという。そのためのものものしさなのだ。