バッテリィズ 令和ロマンの2連覇で幕を閉じた『M-1グランプリ2024』だったが、お笑い界のネクストブレイク候補発掘という観点からは、近年でも収穫の多い大会だったと言えるのではないだろうか。オーディション&エンタメ情報サイト「デビュー」では、新時代の逸材発掘の期待を込めて『2025年ネクストブレイクランキング』を発表。お笑い芸人部門の1位には、令和に現れた明るく無邪気な“バカ”が痛快な笑いを呼ぶバッテリィズが1位に輝いた。
【ランキング表】注目の若手スターがズラリ!『2025年 ネクストブレイク〜お笑い芸人編〜』TOP10■久々にお笑い界に降臨したおバカキャラのエースが天下を獲る
1位に輝いたのはバッテリィズ。『M-1グランプリ2024』では、決勝初進出にしてファーストラウンドを1位で通過するも、最終決戦で令和ロマンに2票差で敗れた。無知でピュアなおバカキャラのエースに、理知的な寺家が様々な知識を教え込もうととするも、その良さが理解できないエースがあらぬ角度からツッコむ。凝り固まった既成概念がぶっ壊される際に起こる笑いがなんとも爽快だ。「2024年の『M-1』で初めて知ったけどすごい印象に残ったし、個人的にはバッテリィズが優勝して欲しいと思ったくらい面白かった。 グランプリではなかったけど準優勝だったしもっとたくさんテレビに出て漫才やってほしいし、バラエティでも面白そう」(静岡/30代/女性)「『M-1』までは知りませんでしたが、その後のバラエティ番組に出演している姿を見て、明るく元気な印象があり、しっかりとバラエティ番組で馴染んでいたので今後活躍してくれそうです」(滋賀/40代/男性)と、今回の『M-1』で初めて彼らの漫才を知り、魅了された人が急増したようだ。
ネタのクオリティ、漫才のスキルの高さはもちろん、二人の絶妙なキャラクターに注目が集まる。「久々に見た関西若手の宝だと思う。令和の坂田利夫さんのような芸人さんだと思います。ピュアな人柄ですが、天然に見せるところ、寺家さんの頭が切れるし知識が豊富な部分との融合でもっと伸びると思います。大阪では注目されていましたが、これからも優しい目で見守っていきたい芸人さんです」(大阪/50代/女性)「アホキャラで慈悲深いというのは今の世の中で求められている、癒やしになると思います」(北海道/40代/女性)「久しぶりに出てきた明るいおバカ!ハッピーな雰囲気ですごく画面が明るくなりそうだったので、いろんな番組に出てきそうだと思いました」(愛知/30代/女性)「エースさんのピュアさはもちろんのこと、寺家さんの不思議なところ等面白いエピソードがたくさんあるから」(愛知/10代/女性)「『M-1』で見せた、爆発的な『バカ』芸は、今のお笑い界に必要なもの。マンネリな吉本芸に、天才的バカの一本勝負でクサビを打ち込んでくれる気がします」(東京/40代/男性)と、一躍お笑い界のニューホープへと躍り出た感がある。
今後ネタ番組はもちろん、バラエティなど様々なステージでの活躍が期待される彼ら。「『M-1』以後既に引っ張りだこで、普段MCをしている芸人さんたちがエースさんを楽しそうにイジっている姿を何度も見ているので」(神奈川/30代/女性)「エースくんの唯一無二のおバカキャラで、漫才ステージのみならず様々な番組で活躍しそう」(埼玉/20代/男性)「『MBSヤングタウン』でのトークも耳心地が良く、テレビでもラジオでも引っ張りだこになりそう」(青森/30代/女性)「エースさんのおバカキャラがめちゃめちゃ面白い。ドッキリ番組とか見てみたい。寺家さんはクイズ番組とか活躍しそう」(東京/30代/男性)「『M-1』でしっかり実力を示しつつ、コンビ共にキャラ立ちしているから、平場のバラエティでも力を発揮できそうだから」(愛知/30代/男性)「エースさんの溌剌としたキャラクターと寺家さんの安定感が絶妙で、どんな番組にも馴染みそう」(富山/10代/女性)と、2025年はあらゆる場面で彼らを目にする機会が増えそうだ。
◆第2位「尖りに尖った先についに勝ち取った“一般ウケ”の評価」
2位に選ばれたのは真空ジェシカ。2021年から2024年まで4年連続で『M-1グランプリ』の決勝に進出し、2024年はついに最終決戦に進出を果たした。『M-1』決勝のキャッチフレーズは3年連続して「アンコントロール」だが、その名に恥じぬ尖ったセンスの笑いを貫き、確実にその面白さを認めさせた。昨年のネクストブレイクランキングでは3位だったが、“一般ウケはしないのでは?”というニュアンスのコメントも多かった。しかし今年は、「『M-1』の決勝に4年連続出場しており、その都度ネタも面白くなっているから。二人ともキャラが濃いためテレビ映えもしやすいと思うから」(千葉/30代/男性)「マニア向け?苦手かも。とずっと思ってましたが、『M-1グランプリ』でやられました。癖になってます。 アンジェラ・アキさんのネタ…繰り返し観ました(笑)」(石川/40代/女性)「『M-1』での活躍に驚いた。以前から存在は知っていたが、この一年で急激に面白くなったと思うから」(神奈川/30代/男性)と、絶賛のコメントが増加。一気にブレイクへの期待感が高まったようだ。
「尖った笑いから一般ウケへのシフトチェンジが上手いので バラエティ出演が増えそう」(北海道/40代/男性)「2024年の『M-1』での漫才はもちろん、立ち振る舞いも多くの人から評価されていたから」(鹿児島/20代/女性)「独特なワードセンスがとても良い。もっと番組に呼んでもらって、出演してほしい」(東京/40代/女性)と、今後はネタ以外での活躍が期待される。そのカギの一つはやはり川北。「やっと川北のキャラを世間とスタッフが理解し始めた頃だと思うため」(京都/20代/男性)「最近、川北の大喜利や番組での発言がよくバズっているから」(山形/20代/女性)「川北さんの独特なバラエティセンスのキレが面白いから」(神奈川/30代/男性)「世の中が川北さんに慣れてきたと思う。受け入れられて嬉しい」(東京/50代/女性)と、川北の独特なキャラクターが現在のバラエティの潮流とマッチしたとき、爆発的な売れ方を見せるに違いない
◆第3位「フリートークのキレ、“キモダチ”と呼ばれるコンビ仲に注目」
3位に選ばれたのはマユリカ。『M-1グランプリ2024』では敗者復活戦を勝ち上がり2年連続の決勝に進出。タクシーで決勝戦の現場に駆けつけるも、暫定ボックスに座ることも出来ず敗退、阪本は「僕ら大急ぎで負けに来たんですか?」の名言を残した。結果は8位に終わったものの、敗者復活から決勝と、注目される放送内で複数のネタを披露し、阪本のコメント力も見せたことで注目度もアップ。「あの局面で『大急ぎで負けに来た』が出るのは凄すぎます。平場に強いのでバラエティで大活躍されると思います」(栃木/40代/女性)「もうブレイクしているような感じもあるのですが、ネタもバラエティも面白いからです。阪本さんの一言一言が面白くて好きです」(鹿児島/30代/女性)「お笑いの番組でも見るし、情報バラエティのロケとかでも見るので、今後の露出は高くなるのではないかと思う」(埼玉/50代/女性)「ネタだけではなく、フリートークも面白い。 フリートークの方が面白いかもw」(鹿児島/40代/女性)と、バラエティスキルの高さも評価されている。
またボケ・ネタ作り担当の阪本とツッコミ担当の中谷のコンビ仲の良さも注目されている。「二人のキモダチ具合が良い。二人のキャラも認知されてきたのでこれからバラエティでたくさん見たい」(東京/40代/女性)「二人の仲の良さが漫才にも表れていると思います。バラエティでもたくさん活躍しているのでブレイクすると思います」(長崎/10代/女性)「二人のやりとりがクセになって、YouTubeをずっと見てしまったから売れて欲しい」(愛媛/20代/女性)とコンビでの活動に期待が寄せられているのも彼らの特徴。さらに「FRUITS ZIPPERと共演していて観るようになり、『M-1』で敗者復活した笑いの実力があるので、今年は相乗効果でブレイクあるのでは!」(新潟/40代/男性)「漫才やコントが面白いし、二人のキャラクターが良い。また、賞レース優勝者たちと仲が良い印象なのでセットで売れそう」(神奈川/30代/女性)「ロングコートダディのYouTubeでのマユリカが面白過ぎたので地上波でも見たい」(島根/30代/女性)と、共演者たちと手が合う順応性も、今後の活躍の上で武器になるはずだ。
◆アイデア、センスに溢れたブレイク候補渦巻くランキング
4位に選ばれたのはロングコートダディ。『キングオブコント2024』準優勝と実績十分である一方、「十分売れていると思うが、堂前さんは以前からセンスあるなぁと思っていたが、『ラヴィット!』(TBS)での兎さんもキャラが立ってきて、流石、川島明!」(広島/50代/女性)「『ラヴィット!』でお茶の間にも浸透しつつあると思う。ネタもバラエティ番組もコンスタントに出ている印象があるので」(東京/50代/女性)と、『ラヴィット!』をはじめとする番組出演で堂前透、兎の知名度も上昇。「ネタも面白く、バラエティでも面白い。堂前さんがラップもギターもできるギャップも良い」(広島/30代/女性)「地道にアップされてるインスタなどのSNSが面白い。見つかると爆発的に広まると思うから」(岡山/20代/女性)「2人それぞれの特技と個性が光っていてピンで出ていても面白い」(長野/20代/女性)「もうしっかりブレイクしているが今年はもっと個人それぞれに売れそう。 センスは同年代ではダントツ」(千葉/50代/女性)など、二人のセンスがピックアップされれば、一気にブレイクへとつながるだろう。
5位はエバース。『令和6年NHK新人お笑い大賞』大賞受賞などしゃべくり漫才のスキルの高さは証明済み。大げさなアクションが無くとも、自然な雑談のような語り口と緻密な構成のネタが想像力を掻き立て、『M-1』審査員の絶賛を受けた。「昨年の『M-1』で決勝4位。わずか1点差で敗退という悔しい経験をしたが、ネタの面白さは一級品。ネタでブレイクしそう」(大阪/10代/男性)「去年の『M-1』で初めて見て知った芸人さんだったが、ネタも非常に面白くて、私は一番笑ったコンビだったので、今年ブレイクするといいなと思った」(神奈川/50代/女性)と大きく株を上げている。「『M-1』で、ネタでも今田さんとの絡みでも爪痕を残したと思うから。ラジオが面白いので平場でも面白くなりそうだから」(愛知/10代/女性)と、ネタ以外の場での評価も高い上、「佐々木さんの見た目がカッコ良く、漫才も面白かったからです!!」(福岡/40代/男性)という佐々木隆史のルックス、“親身になってくれているように感じる”と評された町田和樹のツッコミのキャラクターもあり、きっかけ次第では大化けする力を秘めている。
【調査概要】
集計期間:2025年1月8日(水)〜1月15日(水)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜50代 並びに、デビューLINE友達会員)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
※現在、全国ネットの冠番組を持っていない芸人から選出。
※過去5年(ORICON NEW・デビュー調べ)のブレイクランキングTOP10内、ネクストブレイクランキング1位に、それぞれランクインしたことのない芸人が対象。