新チームで初走行したJujuが「覚悟していた」難しさと悔しさ。深夜2時まで作業したスタッフを労う

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2025年02月18日 20:40  AUTOSPORT web

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2025スーパーフォーミュラ鈴鹿公式テスト Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)
 2月18日から鈴鹿サーキットで始まった2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テスト。シーズン開幕に向けて重要な走行となるテスト初日、女性ドライバーのJujuがHAZAMA ANDO Triple Tree Racingでの初走行を行った。

 2024年にシリーズ史上最年少で国内トップフォーミュラデビューを飾ったJujuこと野田樹潤。今季は新たに彼女のマネジメントを務める村司宏樹氏が代表として立ち上がったHAZAMA ANDO Triple Tree Racingで、父親である野田英樹監督のもとで2年目のシリーズを戦う。

 チーム体制としても、Kids com Team KCMGなどで活躍した笠井昭則氏がトラックエンジニアに、TEAM MUGENで監督経験を持つ手塚長孝氏がテクニカルアドバイザーとして加入するなど話題を集めている。しかし、今回の公式テストに向けては搬入日の深夜までピットで作業が行われ、テスト初日がシェイクダウンとなる急ピッチで走行を迎えることになった。

 テスト初日は午前・午後ともに2時間半のセッションが2回、計5時間の走行が行われた。一日を終えたJujuは「私たちは新規チームで、クルマ自体を走らせるのも初めてだったので確認走行から始まりました」とチーム初走行を振り返った。

「走行の最初ではトラブルが起きていないかの確認などでアウト/インラップを繰り返すというところからのスタートでした。クルマに問題はなく、セッションの途中からはいくつかの修正を加えてニュータイヤを履くなどしましたが、今日は万全のコンディションではなかったので、まずは様子見というかたちでテストを進めていきました。でも、予定からは大きく外れることはなく、順調に進めることができたと思います」

 チームとの顔合わせも搬入日がほぼ初めてだったメンバーもいたというJuju。そんななかでも新加入の笠井昭則エンジニアとのコミュニケーションは密にしていると言い、セットアップの方向性も確認することができたとのこと。ただ、新チームならではの挑戦もあると続ける。

「やはり、チームがひとつになっていくためにはメカニックさんのひとりひとりとコミュニケーションを取ることもすごく大事なことです。この部分に関しては、新チームということで、これから先にチャレンジしていくことになると思います」

「ただ、やはり一日ではチームがひとつになることは難しいです。それは始まる前から分かっていたことですし、覚悟していたことです。これは時間が解決してくれるはずなので、あまり不安はありません」

「昨日はメカニックさんが深夜の2時くらいまでずっと作業をしてくれたので、本当にチームのみんなに感謝したいです。チームのみんなが頑張ってくれたので、あとは自分がしっかりと頑張る番だなと思っています」

 HAZAMA ANDO Triple Tree Racingでの初走行をそう語ったJuju。テスト初日は雪解けからドライ路面に変化していく難しいコンディションになった。ベストタイムは午後のセッション2で記録した1分39秒272で、順位としては21番手。もちろんこのパフォーマンスには満足していないと答える。

「昨年スーパーフォーミュラに一年間参戦して、オフシーズンには『こんなことをやってみたい』ということをいろいろと考えていました。今回は新車やセットアップが変わったりしたことも影響しているかと思いますが、自分の中でやりたいと思ったことをうまくすることができず、一日でまとめきることができなかったことは悔しいです」

 公式テストは明日19日も行われる予定になっているが、午前はふたたび降雪が予報されている。それでもJujuは「自分たちが置かれた環境のなかで、明日できることをしっかりと行いたいです」と前を向いていた。

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