選挙ポスターに品位保持などを求める公職選挙法改正案を衆院に提出する自民党の逢沢一郎選挙制度調査会長(右から3人目)ら超党派議員=20日午前、国会内 選挙ポスターに品位保持などを求める公職選挙法改正案は、20日の衆院政治改革特別委員会で趣旨説明が行われ、審議入りした。他候補の当選を目的に立候補する「2馬力」選挙や、SNS上の偽・誤情報対策についても、今後検討を進める方針を付則に明記。今国会で成立し、6月の東京都議選や夏の参院選に適用される見通しだ。
昨年夏の東京都知事選の際、ほぼ全裸の女性や風俗店の宣伝を載せた選挙ポスターが掲示され、問題化した。改正案はこれを踏まえ、ポスターについて「品位を損なう内容を記載してはならない」と規定。候補者名の記載を義務化し、特定の商品などを宣伝した場合は100万円以下の罰金に処すると定めた。
2馬力選挙などに関しては「引き続き検討を加え、必要な措置を講じる」と付則に明記。選挙の種類ごとに異なるポスターサイズの上限を統一する規定も盛り込んだ。
改正案は自民、立憲民主両党などが20日、衆院に共同提出。特別委は同日の理事会で、25日に質疑、採決を行うことを決めた。