衆院予算委員会で挙手する石破茂首相=26日午前、国会内 衆院予算委員会は26日、石破茂首相と関係閣僚が出席し、教育・社会保障などをテーマに集中審議を行った。首相は選択的夫婦別姓制度に関し、自民党内に多様な意見があるとした上で「議論を詰め、加速することがわが党の責任だ」と強調した。自民の山下貴司元法相への答弁。
高額な医療費の患者負担を抑える「高額療養費制度」の負担上限を引き上げる政府方針について、首相は「激変することなく、比較的なだらかな増加を目指している」と理解を求めた。立憲民主党の岡本章子氏への答弁。
岡本氏は不妊治療に同制度が活用されることもあり、政府方針は少子化対策に逆行すると批判。首相は「患者のつらい思いは承知している。負担軽減に引き続き努める」と述べるにとどめた。
自民派閥の裏金事件を受け、27日に実施予定の旧安倍派会計責任者(当時)の参考人聴取については「政治の信頼醸成のために重要な意味を持つ」と指摘した。立民の黒岩宇洋氏への答弁。
日本の自動車市場を巡り、トランプ米政権が安全基準などを「非関税障壁」と問題視していることに対し、首相は「基準が高いことで日本の交通事故死は減ってきた。きちんとした数字をもって議論しなければならない」と反論した。自民の岩田和親氏への答弁。