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楽天モバイルのコミュニケーションアプリといえば「Rakuten Link」だ。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの「+メッセージ」と同じように、SMS/MMSの進化形といえるRCS(リッチコミュニケーションサービス)を用いたサービスで、国内通話がかけ放題となり、テキストメッセージ、画像、ファイル、動画、ボイスメッセージが何度でも無料で送受信できるのが大きな特徴だ。
提供開始当初、1対1のチャット、グループチャットを利用できるシンプルなツールだったRakuten Link。「ニュース」「ウォレット」や、ビデオ通話の機能が加わり、2022年7月にはキャリアメールの「楽メール」を提供。2024年10月には対話型AIアシスタント「Rakuten Link AI」を利用できるようになった。
Rakuten Linkの最大の魅力は、無料で通話やメッセージの送受信ができる点にある。「Rakuten Link同士なら通話もメッセージも無料」という触れ込みの通り、無料で利用できることが大きな特徴だ。しかし、これから契約を検討している人や、既に利用している人の中には、「どこまで無料なのか」が分からないという人もいるだろう。そこで、どのような条件で無料になるのかを詳しく解説していく。
●Rakuten Linkの通話はどこまで無料 どんな場合に有料か
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Rakuten Linkは、Android 10以降を搭載し、かつ楽天モバイルに対応するスマートフォン、iOS 14.4以降を搭載したiPhone 6s以降のモデルとiPhone SE(第1〜3世代)で利用できる。
無料かどうかは、通話相手が利用する電話・メッセージアプリによって料金が異なるため、「一概に全ての条件で無料になる」とはいえない。
国内通話については、Rakuten Linkのユーザー同士なら無料だが、発信者がRakuten Link未使用の場合には30秒あたり22円がかかる。0570などから始まる他社接続サービス、104の番号案内(2026年3月31日に終了)、117の時報など、NTTの有料サービスについては無料通話の対象外となる。
日本から日本、海外から日本の電話番号へかける場合は無料だが、日本から海外への発信、海外から海外への発信は国・地域ごとに異なる金額での従量課金となる。着信した側は基本的に料金はかからない。海外の対象国と地域でのみ着信が可能となり、iOS標準アプリでは国・地域別従量課金となる。
●見落としがちな注意点も ややこしいのは標準通話アプリ
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よく見落としがちな注意点もあり、ここはぜひ確認してほしい。
例えば、Webブラウザ以外の各種アプリ(検索アプリやグルメ関連アプリなど)や、Webサイトの仕様によっては、OS/端末に標準搭載された電話アプリから発信する場合がある。先述の通り、標準通話アプリでは有料になってしまう場合があるため、無料ではなくなるので注意が必要だ。
楽天モバイルでは、Webサイトに記載されている電話番号をタップした際に、AndroidならWebブラウザはChromeを、iPhoneならWebブラウザはSafariを利用するよう呼びかけている。なお、Androidではデフォルトの通話アプリをRakuten Linkに設定でき、電話番号をタップしたときにRakuten Linkが開くようになる。
着信履歴から通話を開始する場合も注意が必要だ。iOS 10以降のiPhoneなら標準電話アプリの通話履歴からRakuten Linkでの折り返し発信が可能だが、AndroidではOS標準の電話アプリの通話履歴からRakuten Linkでの折り返し発信ができない。これを知らずにそのまま折り返してしまうと通話料金が発生する可能性があるため、発信する際に、Rakuten Linkアプリを使っているか確認しよう。
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