硫黄島での日米合同慰霊式に出席後、記念撮影する中谷元防衛相(右)とヘグセス米国防長官=29日午後、東京都小笠原村(代表撮影) 中谷元防衛相は30日、来日中のヘグセス米国防長官と防衛省で会談する。東・南シナ海で覇権主義的動きを強める中国をにらみ、日米同盟の抑止力を一層強化する方針を確認。自衛隊と米軍の指揮統制連携の向上に関し、具体的な進展を図れるかが焦点だ。
両氏は1月に電話で協議しているが、対面での会談は初めて。日本側では陸海空3自衛隊を一元指揮する「統合作戦司令部」が今月24日に発足しており、在日米軍側の体制について話し合う見通しだ。
日米両政府はバイデン政権下の昨年7月、在日米軍司令部を「統合軍司令部」に格上げし、連携を強めることで合意。一方、米メディアは今月、トランプ政権がコスト削減のため在日米軍を強化する計画の中止を検討していると報道した。日本政府は、指揮統制連携の向上に取り組む方針に「変更はない」(中谷氏)との立場だ。