広末涼子容疑者、近く釈放か　本鑑定で違法薬物など検出されず　様子おかしい状況はやや落ち着く

静岡県島田市の病院で女性看護師（37）にけがをさせたとして傷害の疑いで静岡県警に現行犯逮捕された女優広末涼子容疑者（44）について、薬物検査の本鑑定で、違法薬物などが検出されなかったことが15日、関係者への取材で分かった。

広末容疑者の逮捕容疑になっている傷害容疑についても、被害者が軽傷であることなどから、任意捜査に切り替える方針で調整が進んでいる。傷害事件の示談も進められており、広末容疑者は近く、釈放される見通し。

また、関係者によると、8日の傷害容疑での現行犯逮捕当初から続いていた広末容疑者の様子のおかしい状況は、やや落ち着いてきているという。広末容疑者を巡っては、10日に自動車運転処罰法違反（危険運転致傷）の疑いで都内の容疑者宅が家宅捜索されている。今後は傷害容疑と自動車運転処罰法違反容疑のいずれの容疑についても、身柄の拘束を伴わない任意での捜査に切り替わるものとみられる。

掛川署などによると広末容疑者は7日午後6時50分ごろ、新東名高速道路で乗用車を運転中に大型トレーラーに追突する事故を起こし、同乗していたマネジャーを名乗る男性とともに搬送された。男性は骨折していた。来年公開予定の映画を撮影していた奈良県から東京方面に向かっていたという。事故後に搬送された静岡県島田市の市立総合医療センターで、看護師を複数回蹴るなどして軽傷を負わせた疑いで8日未明に現行犯逮捕され、9日送検された。

広末容疑者の事故から逮捕の経緯

◆7日　奈良から東京への仕事帰り、車で移動。新東名高速道路の浜松サービスエリア（SA）で休憩。運転を、同乗していたマネジャーを名乗る男性から広末容疑者に交代。午後6時50分ごろ、広末容疑者に運転を交代した数十キロ先、掛川パーキングエリア（PA）近くの粟ケ岳トンネルで大型トレーラーに追突。同乗男性は骨折。

◆8日　午前0時20分ごろ、事故後に搬送された静岡県島田市の市立総合医療センターで、女性看護師の足を数回蹴ったり、ひっかくなど、けがを負わせた疑いで現行犯逮捕。同県警掛川署に搬送後、留置先の浜松西署へ。

◆9日　午後2時ごろ、浜松西署から送検。

◆10日　自動車運転処罰法違反（危険運転致傷）の疑いで、午前9時50分ごろから、同県警が都内の広末容疑者宅を家宅捜索。静岡地裁浜松支部が勾留請求を認め、午後4時50分ごろに広末容疑者を乗せたとみられる車両が浜松西署に入る。

◆15日　薬物検査の本鑑定で違法薬物などが検出されなかったことが判明。被害者が軽症であることなどから任意捜査に切り替える方針で、近く釈放される見通し。