
新型感染症が流行り始めた頃、政府がマスクの大量配布をおこなったことを覚えているでしょうか。イラストレーターのみたんさんは、このマスクにまつわる驚きのエピソードを描いた漫画『アベノマスク〇〇枚ゲットした父』をSNSで投稿し、注目を集めています。
【漫画】アベノマスク2000枚ゲット…そんな使い道があったとは!?(全編を読む)
物語はみたんさんが実家を訪れた際、大量の白い布とゴムを仕分けしている父の姿を発見するところから始まります。不思議に思ったみたんさんが「何これ?」と父に尋ねると、「アベノマスク」と意外な答えが返ってきました。
驚いて詳しく話を聞くと、父は余剰在庫となったマスクが希望者に無料配布される機会の際、上限数である1000枚を希望し応募して手に入れたとのこと。また、父の姉も同様の応募をしており、1000枚のマスクを手に入れていました。しかし1000枚のマスクの使い道に困っていたことから、父はこのマスクを譲り受け、合計2000枚のマスクを手中に納めることになったのです。
「そんなにたくさんのマスク、どうするの?」と疑問に思うみたんさんに、父が語ったのは「金魚の水槽フィルター」という意外な活用法でした。エアポンプ内にマスクの紐を外して設置することで、水槽内のゴミをキャッチできるというのです。このアイデアを描いた漫画のラストには、「血税で今日も水槽の水は浄化されている」との一言も添えられており、父の発想のユニークさが印象的に描かれています。
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同作の投稿に対し、読者の間で「そんな利用方法があったなんて最高」「アベノマスクの有効活用ですね」などの賞賛の声や「私はマスクを解いて赤ちゃんのガーゼを縫いました」「子供の名札を作りました」など水槽フィルター以外のマスク活用事例が集まりました。作者のみたんさんにも同作について詳しく話を聞きました。
ー2000枚ものマスクを見つけたときの率直な感想を教えてください。
行動がいつも奇抜な父なのであまり驚きませんでしたが、量が異常だったので「ちゃんと正しい方法でゲットしたかな?」という心配でした。正規の入手方法だと知ってホッとしました。
ー金魚の浄水フィルターとしてマスクを活用しようと思いつかれた経緯を教えてください。
詳しくは知らないのですが、父は普段からしょっちゅうリサイクル屋や清掃工場のリサイクルコーナーに行って、家具を安く手に入れて改造したりしています。なので何かの拍子に思いついたんでしょうね。エアーポンプの中にガーゼを入れたら、そこにゴミやフンが引っかかるんじゃないかということに...。
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ー2000枚のマスクは、いくつの水槽でどのくらいの期間をかけて使い切ったのでしょうか?
水槽は5、6個くらいあったと思います。2年くらいで使い切ったようで、どんなハイペースでフィルター替えてたんだ?と思いましたね。
(海川 まこと/漫画収集家)
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