<高校無償化の勘違い>「私立高校と公立高校の学費は変わらなくなるの?」という疑問。実態は…

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2025年04月28日 13:30  ママスタセレクト

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ニュースなどで「高校無償化」について耳にしたことはありますか。「高校無償化」と聞いて、学費が全額無償化されると勘違いしている人もいるのではないでしょうか。ママスタコミュニティにも、あるママからこんな投稿が寄せられました。
『「私立も公立も無償化だから、かかるお金が変わらないから私立が人気だよ!」と聞いたのですが、私立は学費以外でも何かとお金がかかりますよね? 部活とかするとなおさらかかりそうだけど。3年間通って公立と同じくらいなんてことありますか?』
投稿者さんは、学費が高い私立高校の費用が支援制度によって無償化になると聞き、本当に公立高校と私立高校の負担額が変わらなくなるのかを確かめたくて投稿してくれたようですね。ただし投稿者さんが聞いた話だけでは、実際に何が無償化されて、誰でも恩恵が受けられる制度なのか定かではありませんよね。ママスタコミュニティのママたちの意見も参考に、高校無償化の実態について解説していきます。

そもそも高校無償化って何?


『全員が高校無償化の恩恵が受けられるわけではない。ちなみにうちは無償ではない(泣)』
『高校無償化じゃなくて、授業料無償化だよね。勘違いしている人が多いと思う。授業料以外にかかるお金が私立と公立では全然違う』
『所得制限も無償の範囲も全国一律ではない』
『東京に住んでいるけど、授業料無償化だから月6万円ぐらいが月3万円ぐらいになる予定。それでも都立高校はかからないから、下の子も都立希望』
こちらは高校無償化の制度について言及してくれたママたちの声です。「高校無償化とは授業料無料化を指す」や「支援を受けるには所得制限がある」「自治体によって異なる」といったさまざまな声が寄せられました。どうやら無償化は誰でも受けられる制度ではなさそうですね。高校無償化と呼ばれる制度には、主に国の「高等学校等就学支援金制度」による支援制度と、東京都や大阪府などの自治体による独自の支援制度があります。そのため話がややこしくなっているようです。

たとえば、国の「高等学校等就学支援金制度」は、2025年から国公私立問わず、年間11万8,800円の支援金を所得制限なく支給されます。この制度を使えば、公立高校の授業料が実質無償化になるようですね。一方私立高校に通った場合は、世帯年収や家族構成に応じて支給額が増減(最大39万6,000円)するとのこと。つまり公立高校にお子さんが通えば無償化。私立高校に通う場合は、世帯年収や家族構成に応じて支援額は異なるようですね。
さらに東京都や大阪府などの自治体は国の制度にプラスして支援を行っています。たとえば、東京都に住んでいる方の場合は、国と東京都の支援制度を組み合わせることで、国公私立問わず、所得制限なく年額48万4,000円の授業料が支給されます。大きな支援額ですよね。これで授業料が無償化されるかどうかは、学校によって変わってくるでしょう。年額48万4,000円以上の授業料がかかる私立高校もあれば、全額まかなえる私立高校もあります。気になる人は、志望する学校の授業料を計算して、全額無償化されるか一部が無償化されるかを調べてみるといいですね。
参考:文部科学省「高校生の学びを支えます。高等学校等就学支援金」
参考:文部科学省「令和6年度 都道府県別 私立高校生(全日制)への修学支援事業」p13

支援制度を受けても私立高校はかかる?

『入学金からぜんぜん違うよね。あと私立は靴とか持ち物でもなんでも学校指定だから高い』
『うちも無償化対象世帯だけど、高1の1年間で80万円払った。部活をやっている子はもっとかかるしね』
『私立って制服がブランド物、修学旅行が海外。毎年、寄付金を出さなきゃいけないとか。授業料が無償化でも、余裕のある家でないと大変だよ』
『海外修学旅行の追加徴収が急に15万円だったり、毎年の教科書代も5万円弱。部活は月2万円くらいかかった』
『都立の入学金は5,000円程度。私立入学金は20万円からさまざま。これだけ違うよ』
支援を受けたとしても、私立高校は公立高校よりもさまざまな費用が高いといった声が寄せられました。学校によっては寄付金や修学旅行、施設費などがかかるため、何かと負担が多いと感じているようですね。ただ周囲の人からは「無償化になるからラクだよね」と言われてしまい、私立は費用がかかるといった実態を理解してもらえないといった嘆きの声も寄せられました。いずれにせよ、これらの支援制度は始まったばかりです。支援制度の恩恵を社会全体で実感できるのはもう少し先になるかもしれませんね。

きょうだいが公立と私立に通う、無償化世帯のママたちの意見


『同じではないと思う。うちは上の子が特待で私立高校、授業料や入学金、施設管理費などは無料だけど、それでも下の子の公立高校よりお金がかかっている。まぁ、通塾の必要がないから、プラマイゼロだけども。特待でなかったら、公立より確実にお金はかかるよ』
『学費は無償化だけど、入学金諸々私立の方が断然がお金かかる。上が公立で下が私立だけど、雲泥の差』
『双子高校生。公立と私立特待(授業料全額免除だから無償化と同じ)。でも無償化なのは本当に授業料だけだから、私立高校の施設費とかで同じぐらいには絶対ならないよ。もちろん入学時のお金も差があったけどね。公立20万円ぐらい、私立60万円ぐらい(入学金免除でこれ)』
こちらはきょうだいが公立と私立に通うママたちの声です。具体的に私立と公立でどれくらい学費が違うのか、コメントを寄せてくれています。具体的で参考になりますよね。投稿者さんが知人から聞いた「私立高校と公立高校の学費は変わらない」はさすがにないようですが、学費の差が縮まるのはたしかでしょう。「私立でもある程度費用はかかる」といったママたちの声を前提に、自分たちがどの程度支援を受けられるのか試算してみるといいかもしれませんね。またここで取り上げた制度以外にも奨学金制度や修学支援制度などがあるので、これまで学費面で私立高校を諦めていたママは調べてみるといいでしょう。ぜひ子どもたちの選択肢を広げて、未来への可能性を一緒に見つけてくださいね。

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このニュースに関するつぶやき

  • 中学受験する前から、私立と都立中高一貫校の学費内訳を比較しながら、高校無償化が実施された場合の支出総額を計算していました。私立は無償化されても、都立より年間で数十万円単位の支出です
    • イイネ!1
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