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東京海洋大学客員教授でタレントのさかなクンが5月5日にYouTubeチャンネルを更新。約54年ぶりに“幻の魚”を発見したことを報告しました。
●54年ぶりに“幻の魚”を発見!
事の発端は4月29日、さかなクンの元に届いた1枚の写真。赤みがかったオレンジ色が美しいカサゴの一種と見られる魚を撮影した画像が送られてきました。
写真を見るやいなやさかなクンは「これはすギョいです」「きっと、ここに涙の模様があるんでナミダカサゴちゃん」と興奮気味にコメント。ナミダカサゴ(Rhinopias argoliba)とは、眼付近にある涙の模様が特徴で、1971年に伊豆海洋公園地先水深50メートルで採取され、1973年に新種として正式に記載された個体。その後、旧・江の島水族館で飼育されていましたが、以来、国内ではこの一例しか展示記録がされていませんでした。
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●新江ノ島水族館に寄贈
今回さかなクンが報告を受けたナミダカサゴは、千葉県館山市やまと丸の漁師・坂井紀夫さんが、定置網にかかっているのを発見したとのこと。坂井さんに連絡をとったさかなクンは「超ヤバいです!」と感動を共有した後、神奈川県立生命の星・地球博物館の和田英敏先生にも相談し、新江ノ島水族館に連絡することに。
その後新江ノ島水族館に連絡し、寄贈することに。翌日30日、直接ナミダカサゴを水族館へ届けると、5月3日には特設スペースが設けられ、さかなクンが描いたナミダカサゴのイラストとともに展示がスタートしていました。
●ナミダカサゴにはよく似たニセボロカサゴという種も
なお、新江ノ島水族館の公式サイトによると、ナミダカサゴにはよく似たニセボロカサゴという種があり、ナミダカサゴの特徴であるナミダ模様はあるものの、ニセボロカサゴの特徴である下顎の皮弁も確認できるとのこと。「今後成長の過程で、形態的特徴が顕著になれば、別種と判断される可能性もありますが」としつつ、現時点では、さかなクンをはじめ、分類の専門家からアドバイスを受け、ナミダカサゴとして展示をしているとのことで、今後も観察を続け調査、検討を行うとのことです。
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