自民党の麻生太郎最高顧問 自民党の麻生太郎最高顧問は5日の麻生派例会で、皇族数確保策に関し、旧宮家の男系男子が養子として皇籍に復帰する案の実現を目指す立場を重ねて強調した。「多くの党が支持」しているとして「棚に上げるのは不自然で、まかりならない」と述べ、先送りに反対した。
与野党は(1)女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持(2)旧宮家の男系男子の皇籍復帰―の2案について協議しているが、(2)案には反対論がある。麻生氏の発言は(1)案のみでの先行合意には応じない考えを示したものだ。
麻生氏は「私は養子案を支持する他の政党の期待も背負っている。多数が納得できる方策はこれ以外はなかなか難しい」と語った。
麻生氏は立憲民主党の野田佳彦代表らと水面下で協議を進めているが、双方の溝は埋まっていない。麻生氏は「報道では一様に『結論見送り』となっているが、実態はそんなに単純なものではない」と述べた。