羽虫大量発生、歯止めかからず=「ユスリカ」対策急ぐ―大阪・関西万博

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2025年06月06日 07:31  時事通信社

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大阪・関西万博の「大屋根リング」周辺で大量発生した羽虫=4日、大阪市此花区
 大阪・関西万博の会場で、蚊に似た羽虫「ユスリカ」が大量発生し、歯止めがかかっていない。人体に直接の害はないが、会場内を大群で飛行し、来場者に不快感を与えているようだ。発生源はほぼ特定できたものの、原因は不明のまま。運営主体の日本国際博覧会協会は殺虫剤メーカーなどと協力し、早急に有効策を打ち出そうと腐心している。

 協会によると、大量発生しているのは「シオユスリカ」。夕方以降に出現しやすく、シンボルとなっている「大屋根リング」屋上部分や、その東西の水辺エリアで特によく見られるという。淡水と海水が混ざる汽水域で発生しやすいとされ、発生源は会場南側の水辺「ウォータープラザ」などが確実視されている。今後は学識経験者も含めた委員会を設置し、防虫計画の策定などを進める方針だ。

 ユスリカは吸血などはしないが、死骸を吸い込むとアレルギーの原因になる恐れがあるという。会場では、ユスリカを手で払いながら歩く来場者の姿も見られる。

 大量発生を受け、大阪府の吉村洋文知事は殺虫剤大手アース製薬に協力を要請。同社は2度にわたり「虫こないアース」など関連製品を提供したほか、協会と共同で現地調査も実施した。

 来場者数の増加が見込まれる会期終盤へ向け、ユスリカの封じ込めは喫緊の課題だ。協会は「来場者の皆さまが快適に過ごせるよう、早急に対策を取る予定だ」と説明している。 

大阪・関西万博の「大屋根リング」の上で羽虫が大量発生し、手で払いながら歩く来場者=4日、大阪市此花区
大阪・関西万博の「大屋根リング」の上で羽虫が大量発生し、手で払いながら歩く来場者=4日、大阪市此花区

このニュースに関するつぶやき

  • 維新が見栄で始めた万博は災難続きだね。コレで維新も終わりそうだな。
    • イイネ!21
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