葬儀の参列者(写真はイメージ) 20代の若者の約4人に1人が、自身の死後に向けて準備する「終活」に取り組んでいることが10日、葬儀会社ティア(名古屋市)のアンケートで分かった。遺言書の作成や遺影の撮影を挙げる声が多く、同社は「死について身近に考える風潮が広まってきたのでは」と分析している。
調査は1月下旬、インターネットを通じて実施し、全国の20〜70代の男女1500人から回答を得た。終活に取り組んでいると答えたのは全体では24.6%で、年代別にみるとトップは70代(48.0%)だった。2位は20代(26.8%)で、3位の60代を1.6ポイント上回った。
具体的な取り組みを複数回答で聞くと、全体では「生前整理」が8.5%と最も高く、「家族との話し合い」(8.3%)や「エンディングノート」(6.2%)が続いた。20代をみると、「遺言書の作成」「遺影の撮影」「親しい人へのメッセージの準備」の3項目がいずれも7.2%で、他のどの年代よりも高い数字となった。
同社の担当者は「近親者などの葬儀に参列した経験により、若い人たちの間でも終活への関心が集まっているのではないか」と話している。