石破茂首相=23日、首相官邸 30日公開された2024年分の国会議員の所得等報告書で、対象となった与野党8党首の所得を比較したところ、石破茂首相(自民党総裁)が3041万円でトップだった。昨秋の党総裁選や衆院選でメディア露出が増加。原稿料、講演料、出演料、印税の「雑所得」が前年比15倍の629万円と大幅に伸びた。
議員歳費や首相給与の「給与所得」は2411万円。8党首の中で、3000万円超は1人だけだった。
2位は公明党の斉藤鉄夫代表で2825万円。国民民主党の玉木雄一郎代表が2584万円、日本維新の会の前原誠司共同代表が2393万円と続いた。玉木氏も昨年来の党勢拡大を反映し、出演料などの雑所得が前年比3倍超の589万円に上った。
一方、立憲民主党の野田佳彦代表は2152万円で7位。昨年9月に就任したが、雑所得は微増にとどまった。
参政党の神谷宗幣代表が2280万円で5位、れいわ新選組の山本太郎代表が2244万円で6位。社民党の福島瑞穂党首は2148万円で最も少なかった。
所得公開は1年間を通じて在職した議員が対象のため、昨年の衆院選で参院からくら替えした共産党の田村智子委員長、名古屋市長から転身した日本保守党の河村たかし共同代表は対象外。8党首の平均は2458万円で、全議員の平均(2513万円)を55万円下回った。