公安調査庁が3月に立ち入り検査を試みた、オウム真理教元代表の松本智津夫元死刑囚の次男宅=7月、埼玉県越谷市 公安調査庁は22日、オウム真理教の後継団体「Aleph(アレフ)」を巡り、教団元代表の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚=2018年に刑執行=の次男(31)が「意思決定に関与して組織運営を主導している」と認定した、と明らかにした。
公安庁は同日、アレフが団体規制法で義務付けられた報告を十分にしていないとして、再発防止処分の半年間の延長を公安審査委員会に請求した。引き続き全国16施設の全部または一部を使用禁止とするのに加え、新たに埼玉県越谷市内で同居する元死刑囚の妻(66)と次男の自宅も「新越谷施設」と位置付け、用途などの報告の義務付けを求めた。
請求では妻について、次男を後見的に補佐する立場と位置付け、次男と共にアレフの構成員だと認定。次男を構成員と認定するのは初めてで、公安庁は動向に警戒を強めている。