山形大の研究グループが発見した「ナスカの地上絵」の写真=28日午後、大阪市此花区 山形大の坂井正人教授らの研究グループは28日、南米ペルー南部の世界遺産「ナスカの地上絵」で知られるナスカ台地で、新たに地上絵248点が見つかったと発表した。絵は小道沿いに描かれ、道ごとに絵にテーマ性があることも分かったという。地上絵の写真の一部は、大阪・関西万博のペルー館で10月13日の閉幕まで展示される。
研究は、米IBMと共同で、人工知能(AI)による画像解析を用いて実施。AIが航空写真から判別した候補地に基づき、2023〜24年に現地調査を実施し、人間や鳥、ラクダ科の動物「リャマ」などの絵を確認した。
絵は長さ10メートル程度が多く、当時の人が歩いてできた小道沿いに分布。他人の頭部を手に持った神官と頭部単独の絵が連続して描かれた道や、リャマの絵が集中する道など、道によって傾向が大きく違っていた。