今日8日 九州は大雨災害に厳重警戒 中国地方〜北海道も所々で激しい雨や雷雨

16

2025年08月08日 06:52  日本気象協会

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日本気象協会

写真

今日8日、鹿児島県霧島市には「大雨特別警報」が発表されています。ただちに命を守る最善の行動をとってください。中国地方から北海道も大気の状態が非常に不安定で、所々で雨や雷雨となるでしょう。局地的に激しい雨が降りそうです。

鹿児島県ではこれまでに経験したことのないような大雨

画像A

今日8日は、活動が活発な前線が九州から本州の南岸沿いに停滞しています。

九州南部では、雷を伴い猛烈な雨が降り、今日8日明け方までの24時間降水量が500ミリを超え、8月の平年の1か月の降水量の2倍近い降水量を観測するなど、記録的な大雨となっています。鹿児島県霧島市では、これまでに経験したことのないような大雨となっているとして、気象庁は今日8日午前5時00分に、「大雨特別警報」を発表しました。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当する状況です。ただちに命を守る最善の行動をとってください。

未明から明け方にかけては鹿児島県薩摩地方や大隅地方で線状降水帯が発生しましたが、今日8日昼前にかけて新たに線状降水帯が発生する恐れがあります。

さらに明日9日夕方にかけて九州南部では断続的に雷を伴った非常に激しい雨(1時間50ミリ以上80ミリ未満)や激しい雨(1時間30ミリ以上50ミリ未満)が降り、さらに雨量が増えるでしょう。土砂災害に最大級の警戒をし、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。明後日10日には九州北部で大雨となる恐れがあります。

中国地方〜北海道も大気の状態が非常に不安定

画像B

今日8日は、中国地方から北海道も上空の寒気や暖かく湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定です。

中国地方から近畿は雲が多く、所々で雨や雷雨になるでしょう。局地的に激しい雨が降りそうです。東海はおおむね晴れるでしょう。関東甲信は強い日差しが照り付けますが、午後は天気の急変に注意が必要です。平地でも雷雨や激しい雨の所があるでしょう。北陸は昼頃まで、東北や北海道は日本海側を中心に夕方まで雨や雷雨で、局地的に激しく降りそうです。

アンダーパスなど低い道路の冠水に注意が必要です。落雷や突風にもご注意ください。

予想降水量

画像C

明日9日午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で
北海道地方 80ミリ
東北地方 80ミリ
関東甲信地方 80ミリ
北陸地方 80ミリ
九州北部地方 120ミリ
九州南部 200ミリ

その後、明日9日6時から明後日10日6時までに予想される24時間降水量は多い所で
九州北部地方 150ミリ
九州南部 150ミリ

その後、明後日10日6時から11日6時までに予想される24時間降水量は多い所で
九州北部地方 150ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増える恐れがあります。

線状降水帯発生時にとるべき行動とは

画像D

線状降水帯が発生している場合は、すでに土砂災害や洪水による災害発生の危険度が、急激に高まっている状態です。

自治体からの避難に関する情報を確認のうえ、早めの安全確保を心がけましょう。すでに避難することが危険な場合、家の中の、崖や川から離れたできるだけ高い所で身を守るようにしてください。(ただし、土石流が想定される箇所においては、危険な区域の外へ退避する、もしくは堅牢な建物の高層階に避難することが基本です。)

なお、土砂災害は、雨が弱まったり、止んだりした後でも、発生する場合があります。土砂災害の前兆は、斜面のひび割れ、異様な音・におい、湧き水が止まる、濁った水が噴き出すなどです。このような前兆を見つけた時には、すぐに、斜面から離れてください。

また、河川の増水・氾濫も大雨のピークが過ぎた後に発生する場合があります。雨が弱まっても川には絶対に近づかないでください。

このニュースに関するつぶやき

  • 大暑のつぎは大雨。振り幅がエグい、もう少しほどほどに頼む …ます
    • イイネ!1
    • コメント 2件

つぶやき一覧へ(11件)

ニュース設定