限定公開( 2 )
バイク漫画『キリン』などで知られる漫画家・東本昌平さんが7月27日に死去。親族は8月7日、東本さんの公式サイトやSNSを通じて訃報を伝えました。
親族は、「東本昌平は、かねてより病気療養中でしたが、2025年7月27日、自宅にて家族に見守られるなか安らかに旅立ちました。なお、故人の遺志により、葬儀につきましては親族・親しい方々にて執り行いました」と発表。
読者に向けては、「生前は、多くの読者の皆さまに支えられ、オートバイに乗る事、絵を描く事を生涯楽しみ、最後までペンを握っておりました。作品を通じて、これからも皆さまの心の中に東本が生き続けていくことを家族一同願っております。長年にわたりご愛読いただいた皆さま、関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます」と感謝の思いがつづられています。
最後は、「すべてのバイク乗り すべてのエンブレムに祝福を!」とバイクを愛した東本さんの思いを汲んだ一文で結んでいます。
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東本さんは、1982年に双葉社『週刊漫画アクション』掲載の『輪』で漫画家デビュー。その後は複数の連載を経て、1987年にバイク雑誌『ミスターバイクBG』で『キリン』の連載を開始し、掲載誌を移籍しながら発表を続けました。
同作は2010年にシリーズ完結となりましたが、同年から2016年まで『キリン The Happy Ridder Speedway』に改題して連載を継続。2012年には実写映画化されるなど、東本さんの代表作となりました。
2022年には画業40周年を迎えますが、2024年10月には脳腫瘍を患ったことをバイク雑誌『ミスターバイクBG』に寄せたエッセイ内で発表。同誌で連載していた『雨はこれから』は未完のまま最終回を迎えることになりました。
また2025年4月26日〜5月9日には、代官山蔦屋書店にて「ZODIAC × 東本昌平」EXHIBITIONを開催。展示終了後の5月10日には、東本さんが「みなさん来てくれてありがとう」と直筆で記したサイン色紙も公式SNSで公開されました。
復帰を願っていたファンも多く、突然の訃報には「東本昌平先生の漫画に出会えて良かった。バイク乗りで良かった。 ご冥福をお祈りします」「東本先生の作品は、これからもバイク乗りのバイブルであり続けるでしょう。 これからもずっとファンです」「貴方の描くバイクの絵は素晴らしかった どうか安らかに」など追悼の声が多く寄せられました。
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