五代富文さん 元宇宙開発事業団副理事長 五代 富文さん(ごだい・とみふみ=元宇宙開発事業団副理事長)7月24日死去、92歳。東京都出身。
技術者として日本の大型ロケット開発を黎明(れいめい)期から支え、H2ロケットやH2Aロケットの「生みの親」と呼ばれた。
東京大工学部航空学科卒業後、民間企業でロケットの研究開発に従事。科学技術庁(当時)航空宇宙技術研究所を経て、82年に宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構=JAXA)に移り、初の純国産大型ロケットH2開発の中心人物として活躍した。
88年に理事に就任し、94年のH2初号機の打ち上げを指揮。95年からは副理事長を務め、H2から大幅なコストダウンを実現したH2Aロケットの開発にも関わった。
文部科学省宇宙開発委員会委員、国際宇宙連盟会長なども歴任した。