子宮内膜症によって妊娠合併症リスクが増す

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2025年09月15日 10:00  妊活・卵活ニュース

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子宮内膜症が妊娠に与える影響
9月5日、中国の研究チームは、「European Journal of Obstetrics & Gynecology and Reproductive Biology」にて、子宮内膜症は、複数の妊娠合併症を引き起こす要因になると示した。

子宮内膜症は妊娠転帰に有害な影響を及ぼし、流産、早産、前期破水(陣痛前に卵膜が破れて羊水が流れ出る状態)、前置胎盤、尿路感染症、帝王切開リスクを高めるという。

子宮内膜症と妊娠結果における関係性
今回、研究チームは、2000年から2021年の期間、女性14万7,950人(20〜45歳)を対象に子宮内膜症と妊娠結果における関係性について検証した。

実験群(子宮内膜症の女性1万1,400人)と対象群(子宮内膜症でない女性13万6,550人) を比較したところ、子宮内膜症によって妊娠合併症リスクが高まると示された。実験群は、対象群と比べて流産、早産、前期破水、前置胎盤、尿路感染症、帝王切開リスクが増すことが認められた。

なお、サブグループ解析(性別、年齢、疾患などの特定の因子ごとにデータを細分化し、各グループ内で解析を行う方法)の結果、流産リスクが高いのは35歳から45歳までの女性、不妊でない女性であると判明した。

早産、前置胎盤、帝王切開リスクは全てのサブグループで高く、子宮内膜症が妊娠合併症に関与していると示唆される。

(画像はEuropean Journal of Obstetrics & Gynecology and Reproductive Biologyより)

ScienceDirect

このニュースに関するつぶやき

  • 生殖に関わる事、二次性徴含めて当たり前に病院訪れる事のできる雰囲気と金銭的補助が必要だと思う。今だに「妊娠は病気じゃない」とか、妊娠と子供に関わる事はママ責とかの風潮を根本的に変えなきゃ
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