
岡山県真庭市にある木山神社(@kiyama_jinjya)。ご利益を願って訪れる人々の間で、いま密かな人気を集めているのが“現役招き猫”のテンちゃんです。
神社の公式X(旧Twitter)に投稿されたテンちゃんの姿が話題になりました。
「今日は宮司以外誰もいないので、遠吠えして呼んでみるも、誰も来ない……寂しい……」
写真には、しょんぼり顔で「誰か来て〜」と訴えるテンちゃんの姿が。木山神社によると、テンちゃんはとにかく人が好きな猫で、宮司や職員に常に甘える性格だといいます。特に禰宜(ねぎ)が大好きで、その人が休みの日はふて寝することもあるのだとか。
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今回の投稿の日は、禰宜も権禰宜(ごんねぎ)も不在。宮司以外に誰もいなかったため、テンちゃんは寂しそうに“遠吠え”をしていたそうです。
クックさんの甥っ子、招き猫二代目として活躍中
木山神社には、かつて“先代招き猫”として活躍した「クックさん」がいました。宮司が子猫を譲り受け、日光東照宮の「眠り猫」に似ていることから神社のシンボルに。
その跡を継いだのが甥っ子のテンちゃん。若さあふれる好奇心で、今では木山神社の顔として日々参拝者を迎えています。
保護犬・保護猫活動にも力を入れる神社
木山神社は、招き猫だけでなく保護犬・保護猫の活動にも積極的に取り組んでいます。譲渡会も定期的に開かれ、多くの動物たちに新しい家族との縁を結んできました。
クックさんは、隠居後に自宅で保護犬たちと一緒に過ごしており、その保護犬を最初に優しく受け入れ、スリスリと寄り添ったといいます。長年神社の“顔”を務めたクックさんらしい包容力に、関わる人々も胸を打たれました。
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招き猫テンちゃんの“お仕事”風景
テンちゃんは社務所で、参拝者の気配がするとピョンと飛び出してお出迎え。愛らしい姿に「癒やされた」と感動する人も多いのだとか。
一方で、宮司のパソコンを踏み回ったり、書類に座り込んだりと“お仕事妨害”も日常茶飯事。職員からは「またやってる…」と苦笑されながらも、その無邪気さに癒やされる人が後を絶ちません。
「会いに行きたい!」と全国から声
投稿には、
「家が近くなら毎日通うのに」
「テンちゃんに会うために岡山行きたい」
「しょんぼり顔が可愛すぎる」
といった声が寄せられました。猫好きの心を掴んで離さない表情は、SNSを通じて全国に届いています。
会いたい人は“出勤情報”をチェック
木山神社の公式Xでは、テンちゃんの出勤状況が随時発信されています。確実に会いたい場合は訪問前に確認するのがおすすめ。
ただし、お昼どきは休憩時間のため、御朱印や面会は控えてほしいとのことです。
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人懐っこくて、お茶目で、時にはしょんぼり顔も見せるテンちゃん。先代クックさんの優しさを受け継ぎ、参拝者を癒すだけでなく、保護犬や保護猫たちにも寄り添う木山神社の象徴は、今日も元気に“お勤め”を続けています。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)