9月22日の告示まで、残すところあと4日に迫った自民党総裁選。“ポスト石破”の座をかけて、小泉進次郎農相(44)、小林鷹之元経済安全保障相(50)、高市早苗前経済安全保障相(64)、林芳正官房長官(64)、茂木敏充前幹事長(69)の候補者5名で争う構図が固まりつつある。それぞれの候補者の主張や政策に注目が集まるなか、物価高対策は国民の大きな関心事だろう。
そんななか、一般市民との“感覚のズレ”が不安視されている候補者が――。それは茂木氏だ。9月16日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)では各候補者の動向が特集され、茂木氏が都内のスーパーを視察し、自ら買い物をする一幕が紹介された。
映像の冒頭、秘書が運転する車で東京・練馬区のスーパー「アキダイ」を訪れた茂木氏。店の前に止まった車から颯爽と降りると、出迎えた同店の社長と笑顔で握手を交わした。
茂木氏は店頭に並ぶ野菜を前に「今、やっぱり高い?」と尋ねたり、鮮魚コーナーで説明を受けたりするなど、社長を伴って店内をひと通り視察。その後、しめじなどいくつかの食材を自ら買い物かごに入れ、いざレジへ。
会計時に店員から「レジ袋どうされますか?」と聞かれると、茂木氏は「ください」と即答。財布を持つ秘書から手渡された紙幣と小銭を受け取り、店員に「1300円?」と金額を確認しながら支払いを行っていた。
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買い物終了後に受けたインタビューでは、「マッシュルームなんかも高かったと感じますし。玉ねぎも中国産と国産で、1袋というか4個くらいで198円と298円。『値段が違うんだなぁ』、こんな風に感じました」と語っていた。
今回、物価高の現場を知る目的でスーパーを視察したという茂木氏。しかし、買い物に不慣れであるようにも映ったことから、疑問視する視聴者も少なくなかったようだ。
「まず、スーパー前へ堂々と高級車を乗りつけて登場していましたが、その時点で“庶民派”とは言えず温度差を感じましたね。玉ねぎの値段の違いに驚いたようですが、同じ商品でも産地によって値段が異なるのは珍しいことではありません。また、エコバッグの使用を推奨する政府の方針とは反対に、ためらいもなくレジ袋を購入する姿も違和感を抱かせてしまったようです」(WEBメディア記者)
実際に茂木氏の“買い物体験”の映像はXでも話題になっており、次のような厳しい指摘が相次いでいる。
《普段全く買い物してない感が出まくってる》
《ホントわざとらしいですよね。誰が見ても不自然》
《視察に行って庶民派アピールしたいのならば自分で財布を持って行って支払い、エコバッグくらい持参すれば良いのに》
《普段買わないのバレてるよ マッシュルームなんかも高かったしって話… 普段から買ってて相場分かってての話だとしたら買いにこなくても分かってるでしょ まさかそれ買って視察終わりじゃないよね》
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自民党総裁選では、今夏の参院選で自民・公明両党が公約に掲げていた1人2万円の給付を見送る代わりに、地方自治体が課題とニーズに応じて自由に使える数兆円規模の「生活支援特別地方交付金」の創設を物価高対策として掲げている茂木氏。
YouTubeやSNSを駆使した発信にも力を入れているが、いまひとつ“人となり”は伝わっていないようだ。
「東大卒の茂木氏は大手総合商社に入社後、米ハーバード大に留学。大手新聞社の記者を経て米コンサルティング会社のマッキンゼーに入社するなど、華々しい経歴の持ち主です。しかし実務経験が豊富ないっぽうで、自民党内からは“近寄りがたい”といった評判もありました。YouTubeやSNSを活用した発信は、自身のマイナスのイメージを和らげ、若年層への認知度を高めるためでもあるといいます。
そんな茂木氏は、趣味に料理や家庭菜園を挙げています。今年3月には、焼きそばを調理する動画をアップしたことも。最近では配信ニュース番組『ABEMA Prime』に出演し、“最近の買い物で高いと一番感じた商品”について“半玉400円のキャベツ”と答えていました。いわゆる“庶民感覚”を持っていたとしても、うまく国民に伝わり切っていないのかもしれません」(全国紙記者)
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