限定公開( 5 )
妻夫木聡(44)が19日、東京・新宿バルト9で行われた主演映画「宝島」(大友啓史監督)初日舞台あいさつに登壇。19年に企画が立ち上げられ、コロナ禍で2度の延期を乗り越え、6年がかりでたどり着いた初日の壇上で「皆さんのいちずな思いのおかげ。やぁ…うれしい。感動的」と口にして、目に涙を浮かべた。
妻夫木は5月5日に、都内で行われた完成報告会見で宣伝アンバサダー就任を発表。6月7日に沖縄で始めた全国キャラバンは、初日のこの日も埼玉県所沢市まで回り、全国27都市を回った。「今日も、所沢に伺った。家族が増える感じ」と語った。舞台上には、妻夫木聡の思いを受け取った、全国の人たちから届いた直筆メッセージを集めたスペシャルボードが登場。大友啓史監督(59)に「これに何回、KOされたか…お互い、グッとくるポイントが分かりましたよね」と照れ笑いを浮かべた。
「宝島」は作家・真藤順丈氏の2019年(平31)の直木賞受賞作の実写映画化作品。戦後に米軍統治下に置かれた沖縄で、米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちの姿を描いた。18年6月に刊行された原作が、19年1月16日に直木賞を受賞したことで映像化の構想がより具体的になり、同10月ころに脚本開発がスタート。20年に全世界に拡大したコロナ禍などによる2度の撮影延期などもあったが、24年2月25日にクランクイン。同4月17日の沖縄パートのクランクアップまでロケは41日、行い同27日から都内スタジオ、関東近郊、和歌山ほかで本土撮影パートがクランクイン。同6月9日まで撮影は106日に及び、総製作費は25億円に上った。
妻夫木は、永山瑛太(42)演じる“戦果アギヤー”の英雄・オンの親友グスク演じた。予定外の戦果を手に入れた直後に、こつぜんと消息を絶ったオンの痕跡を、警察官になって追う役どころだ。広瀬すず(27)がオンの恋人ヤマコを演じた。グスクは予定外の戦果を手に入れた直後に、こつぜんと消息を絶ったオンの痕跡を警察官になって追い、ヤマコは小学校の教師になり、オンの帰りを信じて待ち続ける。窪田正孝(37)が消えたオンの影を追い求めてヤクザになる弟レイを演じた。
広瀬は、妻夫木とともに沖縄を訪問。「沖縄の方に見ていただきたかったし、1番、ドキドキしていたので、良かったよといっていただいた。うれしかった」と振り返った。窪田も「直接、人に会いに行く。映画というフィルターを通じて、〓(繋の車の下に凵)がっていると感じられた」と感慨を口にした。
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この日は特飲街で花売りとして生計を立てる中、ヤマコとレイに出会う米国人の父、日本人の母を持つ孤児ウタを演じた栄莉弥(20)と、少年期のウタを演じた栄莉弥の実弟・光路(14)も登壇した。
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