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「全世代総力結集で、全員参加で頑張らなきゃ立て直せませんよ。だって今、人数少ないですし、もう全員に働いていただきます。馬車馬のように働いていただきます。私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いて、参ります」
10月4日、こう語ったのは高市早苗氏(64)だ。この日、投開票が行われた自民党総裁選で勝利し、新総裁となった高市氏。就任後の挨拶では自民党を立て直すために、全ての自民党議員に「馬車馬のように働いていただく」と述べるなどし、力強いスピーチを繰り広げた。
「高市氏は1回目の投票では183票を獲得し、1位となりました。議員票は小泉進次郎氏(44)、林芳正氏(64)に次ぐ3番手でしたが、党員・党友票では1位で、党員からの支持率の高さがうかがえる結果に。そして決選投票では小泉氏と争うこととなり、29票差で見事勝利を収めました」(全国紙記者)
高市氏は自民党初の女性総裁となったことで、史上初の女性総理大臣になる予定だ。今回の勝利のスピーチは歴史に残るスピーチになる可能性もあるが、“難癖”をつけた人物がいた――。それは共産党の志位和夫氏(71)だ。
志位氏は4日、共同通信が同日に配信した記事をXで紹介した。この記事は高市氏が「ワークライフバランスという言葉を捨てます」とスピーチしたことで、石破茂首相(68)が「あそこまで『ワークライフバランスをやめた』と言われると大丈夫か、という気がしないではない」とたしなめつつ、「全身全霊、国家国民のために、という決意の表れだと思う」と擁護したという内容。すると、高市氏のスピーチに対して志位氏はXにこう綴った。
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《「全員に馬車馬のように働いてもらう」にものけぞった。人間は馬ではない。公党の党首が使ってよい言葉とは思えない》
■「くだらねえ揚げ足取り」と痛烈批判も
志位氏は「馬車馬」という言葉を巡って、「人間は馬ではないから馬車馬という言葉を使ってはならない」という。しかし、前出の全国紙記者はこの批判に首を傾げる。
「『馬車馬のように』とはわき目もふらずに、一途に物事を行うことの喩えで、高市氏もその意味で使っており、決して間違った表現ではありません。
例えば特定の国や地域の出身である人を、差別的な意味合いで動物に例えることはヘイトスピーチに当たります。ですが、高市氏のスピーチに出てきた表現は“馬”という言葉を使っているものの、ごくごく当たり前に使用されている慣用句ですので、志位氏の指摘は完全に的外れでしょう」
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’00年から’24年まで日本共産党の党首を務めていた志位氏。そんな志位氏も「馬」の入った言葉を人に向かって使用していた。
「志位氏は’20年5月、宇都宮けんじ氏(78)が都知事戦に立候補した際、Twitter(現X)で《政治姿勢と基本政策は方向性を共有できます。宇都宮さんの出馬表明を歓迎します》と投稿しています。
また’21年6月、『朝日新聞』のオピニオン欄に、作家の赤川次郎氏(77)による東京五輪に反対する文章が掲載されました。その際、志位氏はTwitterで《医療も報道も、それぞれ良識と良心をかけて、五輪開催に反対の声を上げるときである。利権に目のくらんだ人々には、これも『馬の耳に念仏』だろうか》という赤川氏の言葉を引用しています。
もし志位氏がいうように『馬』の入った言葉を公党の党首が使ってはならないのなら、『出馬』も『馬の耳に念仏』もNGになってしまいますよね」(前出・全国紙記者)
志位氏の批判を“筋違い”だと感じる人は多く、Xにはこんな声が上がっている。
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《日本語力ないのかな?『馬車馬のように働く』とは、脇目も振らずに直向きにがむしゃらに働く様子を言うのですよ!》
《人間は馬ではないって…物事の例えすら許さないってこと?》
《くだらねえ揚げ足取りしてんじゃねえよ》
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