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15日午前4時55分ごろ、埼玉県鶴ケ島市若葉2の老人介護施設「若葉ナーシングホーム」で「入所者の高齢女性2人が血を流している」と女性職員から110番があった。2人は搬送先の病院で死亡が確認された。県警は2人が何者かに殺害された可能性も視野に捜査を進めている。
県警によると、施設の4階と5階の別々の部屋で、いずれも80〜90代くらいの女性がベッドで頭から血を流して倒れており、意識不明の状態で病院に搬送された。
捜査関係者によると、施設の防犯カメラに現場から逃走する不審な人物が映っており、事件に関与した可能性があるとみて行方を追っている。他の入所者にはけがはなかった。
施設は介護付き有料老人ホームで、運営する法人のホームページによると、2013年11月にサービスを開始し、入居定員は64人。鉄筋コンクリート造り5階建てで、1階にリハビリ体操を行うスペースや浴室などがあり、2〜5階が居室となっている。
現場は東武東上線若葉駅の南約200メートルの戸建て住宅が建ち並ぶ住宅街にある。市は防災行政無線で玄関や窓の施錠を呼びかけた。
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鶴ケ島市教育委員会は市内の全小中学校に校門や校舎の出入り口の施錠を要請。施設に近い小中学校5校については集団で登下校したり、教職員が通学路を巡回したりして見守りを特に強化する。
20年ほど前から近くに住んでいる男性(80)は「将来は施設の利用も考えていたが、こんなことがあると怖くなる」と険しい表情で話した。近所の80代の女性は「こういう事件があったのは信じられない。このあたりは平和な街という印象だった」と驚きを隠せない様子だった。【田原拓郎、板鼻歳也、岡田英】
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