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兵庫県宝塚市内の自宅でクロスボウ(洋弓銃)を発射し、家族ら4人を殺傷したとして、殺人と殺人未遂の罪に問われた無職、野津英滉(ひであき)被告(28)に対し、検察側は15日、神戸地裁(松田道別裁判長)で開かれた裁判員裁判で死刑を求刑した。判決は31日。
起訴状によると、野津被告は2020年6月4日午前、ボーガンとも呼ばれるクロスボウを自宅で発射。同居していた祖母(当時75歳)と弟(当時22歳)、別の場所で暮らしていた母(当時47歳)の頭部に矢を命中させて殺害し、伯母(55)にも重傷を負わせたとされる。
公判では野津被告の刑事責任能力が争点となった。
検察側は、被告が相手を間接的に攻撃できるクロスボウを凶器とし、殺傷能力の高い製品を購入していたことを列挙。計画性が高く、目的達成のために合理的な行動を取っていたとして「完全責任能力があった」と主張していた。
一方の弁護側は、被告は精神疾患の症状が悪化しており、事件当時は心神耗弱の状態にあったと訴えていた。【木山友里亜】
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