(写真上から)ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンのロゴマーク コンビニ大手3社の2025年8月中間連結決算が15日、出そろった。ローソンとファミリーマートが増収だった一方、最大手のセブン&アイ・ホールディングスは減収となった。増収の2社は、物価高で消費者の節約志向が高まる中、プライベートブランド(PB)商品の増量キャンペーンなどで売り上げを伸ばした。
ローソンは、スイーツなどPB商品の伸長を支えに、チェーン全店の平均日商が初めて60万円台に到達した。人工知能(AI)を活用した効率的な商品発注も奏功し、売上高に当たる営業収益と各利益は中間期としていずれも過去最高だった。
ファミマは、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手を広告に起用したおにぎりの販売などが好調。ただ、前年同期に中国事業の再編に伴う利益を計上した反動で、純利益は3割減となった。
セブン&アイの減収は、海外コンビニ事業でガソリンの売り上げが減ったことなどが理由。国内コンビニ事業も営業減益となるなど低迷が続く。一方、純利益は、ネットスーパー事業からの撤退で損失を出した前年同期に比べ2.3倍だった。