会談に臨む自民党の高市早苗総裁(右)と日本保守党の百田尚樹代表=20日午後、国会内 21日召集の臨時国会で行われる首相指名選挙で、自民党の高市早苗総裁が1回目の投票で新首相に選出される可能性が出てきた。衆院の無所属系議員のうち3人程度が20日、1回目の投票で高市氏を支持する意向を示した。自民、日本維新の会両党(計231議席)と合わせると、衆院の過半数(233議席)を満たす。
無所属系の衆院議員でつくる会派「有志・改革の会」(7人)は20日、首相指名選挙を巡る対応の不一致により会派を解消した。新たに「有志の会」(4人)と、9月に維新を除名された3人による「改革の会」の結成を衆院に届け出た。関係者によると「改革」は1回目の投票から高市氏に投票する方針。「有志」の一部も同調するという。
自民は現在196議席、維新は35議席。これに2人以上が加われば過半数に達する。
参院でも自民と維新を合わせて過半数に達しないが、憲法の規定により首相指名は衆院の議決が優先される。高市氏は20日、参院で2議席を持つ日本保守党の百田尚樹代表と会談。首相指名選挙などに向け「お力添えをお願いする」と要請した。