藤田氏「公金還流」、野党が注視=身内猛批判、政府・与党に火種

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2025年11月01日 07:31  時事通信社

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記者会見する立憲民主党の野田佳彦代表=31日午前、国会内
 日本維新の会の藤田文武共同代表を巡る公金還流報道を受け、野党各党は対応を注視する構えだ。「身を切る改革」を掲げる維新トップの「政治とカネ」の問題に、身内が猛批判を浴びせる。政府・与党にとっては、週明けから本格化する国会論戦の火種となる可能性がある。

 問題は共産党機関紙「しんぶん赤旗日曜版」が特報した。2017〜24年に藤田氏側が公設第一秘書の会社に支出した計約2100万円のうち、9割以上が政党交付金など公金だったと指摘。会社はこの秘書に年720万円を支払っていたという。藤田氏はX(旧ツイッター)で「実態のある正当な取引だ」と強調した。

 野党は当面、状況を見極める構えだ。立憲民主党の野田佳彦代表は31日の記者会見で「マネーロンダリングを疑われるケースではないか」としつつ、「よく注視していきたい」と述べるにとどめた。国民民主党の榛葉賀津也幹事長も会見で、「藤田氏がしっかりと説明すればいい」と語った。

 これに対し、橋下徹元大阪市長はXで「公金マネロン疑惑」「身を切る改革は大虚構になる。定数削減も社会保障改革も止まる」と次々に投稿。維新創設者の橋下氏は今も同党内に一定の影響力を持つが、かねて藤田氏には批判的とされる。

 国会では11月4日以降、高市早苗首相らへの各党代表質問と衆参予算委員会が行われる。維新は閣僚を出しておらず、「政権追及には直結しにくい」(立民幹部)との声がある。ただ、藤田氏はX以外に説明せず、11月に予定された講演もキャンセル。共産党の山添拓政策委員長は会見で「『適法』というだけで説明は十分か」と疑問視した。 

記者会見する国民民主党の榛葉賀津也幹事長=31日午後、国会内
記者会見する国民民主党の榛葉賀津也幹事長=31日午後、国会内

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  • 弁護士の橋下はOUTと言ってる…同じ共同代表の吉村はなんと言ってる?共同代表の吉村じゃなく弁護士としての吉村の見解が知りたい。一緒に会見開いたら…
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