
今年10月に亡くなった村山富市氏を総理として輩出した社民党が今、大きく揺れている。
副党首であり沖縄2区選出の新垣邦男衆院議員(69)は2日に会見を開き、社民党からの離党を表明した。新垣氏は党に対し、党首の福島みずほ参院議員(69)に衆院への“くら替え”を含めた党勢拡大に向けた提案をしてきたものの受け入れられず、“これ以上1人の衆院議員を務めることが厳しかった”と離党の理由を吐露している。
「新垣氏は9月末に福島氏に離党届を提出したが、“すぐに受け取れない”と突き返されたそうです。その後服部良一幹事長(75)にも持っていったが同様に受理されることはなかったため“郵送した”と新垣氏は会見で答えていました」(地方紙政治部記者)
しかし、騒動は収まらないまま、4日には服部氏が幹事長談話を公表。《社民党全国連合や沖縄県連合に記者会見の事前の告知もなく、極めて残念である》と不満を表明しながら、談話の中で“新垣氏の離党届は無効”と明記している。
《報道によると10月31日に「離党届」を社民党全国連合に郵送したとの事であるが、党の規約では、所属県連合である沖縄県連合に提出したのち全国連合に県連合から上申することとなっており、今回その手続きがなされておらず「離党届」は無効である。》(幹事長談話より)
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社民党としては、“手続き上の問題”としているが、《党首が衆院選に出馬しないから離党すると言うのはあまりに飛躍であり、残念ながら新垣議員の真意が全く理解できない。》とも記していた。
「新垣氏は社民党唯一の衆院議員であり、もし離党となれば党にとって計り知れないマイナスです。7月の参院選では集票力のあるラサール石井副党首(70)の出馬があり、比例代表の得票率が2%を超えたため政党要件を失うことはありませんでした。とはいえ“衆院議員ゼロ”となっては党の面目が保てない以上に、政党助成金が減額になることを恐れているはずです。
また近年の社民党の得票数では、仮に福島党首が衆院に“くら替え”をしても当選できるかは不透明。そのため、新垣氏が離党したいがために無理難題を突きつけ、対抗した“社民党上層部”が離党を引き伸ばししている、と見る向きも少なくないようです」(前出・地方紙政治部記者)
こういった一連の“騒動”に対し、SNSやネットニュースのコメント欄では冷ややかな声が集まっていた。
《「辞めたいのに辞めさせてくれない」ブラック企業かよ。政治家も退職代行サービス利用する時代か。》
《新垣議員に対して除名もしないのであれば、社民党はブラック企業ならぬブラック政党となりますね。》
《社民党の存在意義があるかどうかといえば、無いと思います。がそれにしても、社民党のこの態度は全く解せません。》
《言い方は厳しいが、もう社民党の役割は終わったし、この際廃党で良いのでは?》
(すべて原文ママ)
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社民党の“存在意義”が、いま問われているーー。
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