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日本野球機構(NPB)は17日、25年シーズンの審判員表彰を発表した。
(1)最優秀審判員賞
白井一行(48=29年目)初受賞
選考理由:29年という長きにわたる審判経験により、リーダーシップやゲームマネジメント力が増したことが評価された。判定技術や正確性に安定感があり、名実ともにNPBを代表する審判員へと成長した。
(2)審判員奨励賞
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芦原英智(41=17年目)
選考理由:17年目を迎えたシーズンでは、卓越した技術と精神面での充実ぶりを発揮し日本シリーズ初出場を果たす。基本に忠実な姿勢を貫く姿勢は若手審判員たちの模範となっており、そのリーダーシップは審判団全体の士気高揚に大きく貢献するものであった。
(3)ファーム優秀審判員賞
西沢一希(27=7年目)
選考理由:卓越した技術で、ウエスタン・リーグ公式戦では若手審判員をけん引。率先する姿勢と積み上げてきた経験が認められ、今季は一軍公式戦でのデビューも果たした。今後、さらなる飛躍が望まれる。
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(4)ファインジャッジ賞
審判員の技術向上を目的に、優れた判定をたたえ、表彰する制度。
<1>水口拓弥(31=11年目)
4月1日 中日−巨人1回戦(バンテリン)三塁塁審
7回裏無死二塁。打者・村松(中日)のバント打球から三塁でのクロスプレーの判定。走者が完全にアウトのタイミングでありながら、野手のタッグを巧妙にかい潜る一瞬の判断が求められるクロスプレーとなったが、水口塁審は、複雑な動きを冷静かつ的確に見極め「セーフ」の判定を下した。人間の視覚では判断が極めて困難なプレーであったが、卓越した集中力と的確な判断力により導いた正しい判定結果となった。
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<2>鈴木宏基(33=10年目)
5月11日 日本ハム−楽天8回戦(エスコン)球審
7回裏1死三塁。打者・田宮(日本ハム)がスクイズを試みるも投球はワンバウンドとなりバント空振り、さらに三塁走者はスタートを切っていたため本塁でのクロスプレーとなった。スイングの有無を判定した瞬間に、本塁クロスプレー判定のために位置を変更することで、連続した複雑なプレーを瞬間的に正確に連続で判定。クロスプレーを正確に見極める判断力とフットワークは、本賞受賞に値するものであった。
<3>青木昴(31=12年目)
7月11日 DeNA−巨人11回戦(横浜)球審
10回裏1死走者なし。打者・井上(DeNA)がカウント1−2からの5球目を空振りしたが投球はそのまま打者に直撃となった。延長戦という緊迫した状況であったが、冷静に規則を適用し「スイングで打者アウト」の判定を下した。監督からの説明要求に対しても冷静に対応し、場内アナウンスも自らが規則適用によるものであることを的確に説明した。説明までも含めた毅然(きぜん)とした対応が高く評価されたものである。
<4>深谷篤(52=27年目)
9月23日DeNA−阪神25回戦(横浜)球審
11回裏無死一塁。打者・山本(DeNA)が犠打を試みた際に、走塁妨害が発生した。オブストラクションは状況判断が難しく、宣告には深い規則の理解と適用への確信が必要となるが、緊迫した状況で瞬時に規則に基づき判定を下した点が評価された。
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