
東京都心など都市部でも紅葉が見頃を迎えている一方、日本のはるか南の海上では活発な積乱雲がまとまってきています。明日24日までに熱帯低気圧(台風のたまご)に変わり、フィリピンへ近づく予想です。フィリピンは今月11月初めに台風25号、26号と連続で直撃となり、中部セブ州を中心に大きな被害が出たため再び大雨に警戒が必要です。
熱帯低気圧(台風のたまご)発生予想 動向に注意

日本のはるか南の海上で活発な積乱雲がまとまってきていて、低圧部となっています。「低圧部」とは、低気圧性循環はみられるもののその中心付近がはっきりしない熱帯擾乱のことです。中心付近が認められると「熱帯低気圧」となり、中心付近の最大風速が17.2m/s以上となると「台風」となります。
気象庁の予想では、この低圧部は明日24日(月・振替休日)午前9時までに熱帯低気圧(TD)に変わり、フィリピンへ近づく見込みです。
フィリピンは、今月11月初めに台風25号、26号と連続で直撃となり、人気のリゾート地である中部セブ州を中心に大きな被害が出ました。たとえ台風まで発達しなくても、大雨のおそれあるため動向に注意が必要です。
今年は台風1号の発生が過去5番目の遅さ 台風の発生数は平年を上回る

今年は台風1号の発生が6月11日と、統計史上5番目の遅さとなりました。ただ、昨日11月22日(土)までの発生数は26個と、平年(25個)を上回り、上陸数は3個と平年並みとなっています。
過去、台風1号の発生が遅かったランキングをみると、蓋をあけてみると発生数は平年並みかそれを上回る年が多くなっています。
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台風の最も遅い上陸は11月30日

台風は一年中発生していて、最も多いのは8月、次いで9月となっていますが、11月も平年2.2個発生し、0.5個接近しています。
ちなみに、1951年〜2024年までの74年間で、11月に本州へ接近した台風は3個(1952年、1965年、1990年)。上陸は1個のみ(1990年11月30日和歌山県白浜町の南)となっています。
11月も下旬ですが、日本のはるか南の海上は海面水温30℃以上と未だ夏。フィリピンなど、南の島へ行かれる方は、今後も動向に注意が必要です。
