「なんで読まれないの?」SNS投稿がスルーされる理由は"最初の言葉" 元ウェブ編集長が語る「読まれる言葉」の法則

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2025年11月25日 16:10  BOOK STAND

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『22文字で、ふつうの「ちくわ」をトレンドにしてください』武政 秀明 サンマーク出版
 朝、スマートフォンの画面を開いた瞬間から、ニュースの見出し、SNSのタイムライン、広告、通知......。私たちは数えきれないほどの「言葉」にさらされています。その膨大な情報の渦の中で、自分の発信した言葉が誰かの目に届く確率は、驚くほど低いのが現実です。

 では、どうすれば読者の心をつかみ、読み進めてもらえるのか。元大手ウェブメディア編集長・武政秀明さんが導き出した結論は、「『最初の言葉』を変えるだけで、相手の反応は変わる」という驚くほどシンプルなものでした。

 なかでも「最初の22文字」は、ウェブメディアのタイトルを構成する部分であり、そのわずかな文字数が記事の命運を左右することを、武政さんは痛感しました。本日発売の著書『22文字で、ふつうの「ちくわ」をトレンドにしてください』では、その重要性が具体的に語られています。

 「読まれたタイトル」と「読まれなかったタイトル」の違いはどこにあったのでしょうか。まずは以下の文章を読んでみてください。

・会社員を辞めて農家になった私が育てる野菜
・36歳で会社員を辞めて農家になった私が育てる野菜
(本書より)

 一見同じ内容でも、「36歳」という数字が入るだけで読者の反応は大きく変わります。その理由は、「年齢」はすべての人にとって"自分ごと"として捉えることができる「最強の数字」だからだと本書で解説されています。同じ理由で、「時間」「年収・時給」「生活の中のお金」も、多くの人に響く数字として活用できます。

 その上で、さらに重要なのは「読者の視点に立った数字」を活用できているかどうか。

・「売上1兆円」の会社に勤める人の財布の中身を見せてもらった
・「平均年収1000万円」の会社に勤める人の財布の中身を見せてもらった
(本書より)

 この2つは、どちらもお金を表す数字が入っているものの、後者のほうが自分ごと化しやすく、読者の関心を引きやすいといいます。武政さんは、こうした「読みたくなる言葉」には他にもたくさんの法則があると指摘します。

 本書では、序章の「なぜ、あなたの言葉は気づかれないのか」から始まり、第5章「短い言葉でもインパクトを残せる言葉の基本」まで、実例とともに丁寧に解説しています。

「特別な才能は必要ありません。コピーライターの技術も、文章の名手である必要もない。
大切なのは、たった1つ。『最初の言葉』に込める思いと、その作り方を知ることだけです」(本書より)

 武政さんが本書で一貫して伝えるこのメッセージには、編集現場で数えきれないほどの成功と失敗を見てきた人にしか語れない迫力があります。

 「あんなに頑張って書いた企画書が読まれない!」「渾身の投稿だったのに、アクセス数が少ない!」「メールを送ったけど、相手の反応がよくない......」と悩んでいる人は、本書を読めば、言葉のセンスが格段にアップするはずです。

 本書のタイトルにもある通り、ふつうの「ちくわ」でさえ、言葉次第でトレンド入りさせられる時代です。読者の心を動かす「最初の22文字」。その力を最大限に引き出すメソッドが詰まった本書は、SNS時代を生きるすべての人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

[文・春夏冬つかさ]



『22文字で、ふつうの「ちくわ」をトレンドにしてください』
著者:武政 秀明
出版社:サンマーク出版
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このニュースに関するつぶやき

  • アンヌ遙香がSPA!で書いてるコラムのタイトルに必ず年齢を冠するのも「"自分ごと"として捉え」させるためなのか‥‥読んでみたら中身うっすいけど。
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